第10節 学生会

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(1)学生会規約の改正
豊田学舎では、コミュニティ政策学部創設の平成10(1998)年から13年にかけて、年々在学生が増え、学生の自治会たる「学生会」もその重要性が高まってきた。一般的傾向として自治活動への関心が薄れるなかで、より多くの学生の自治活動に対する意識を向上させるためにも、制度の改正が必要となり、学生会規約が11年に改正された。その改正では、代議員制度の運用が明確化され、各ゼミの代表者を通じて、学生会と一般学生の間のコミュニケーションが強化されることになった。
新規約のなかで、より大きな形でさまざまな行事が企画・実行されつつある。しかし、積極的な参加意識という点では課題を残しており、特に、学生会役員として名乗りを上げる学生が少なく、学生会の継続的な運営に問題を残している。

(2)新入生歓迎会
平成12年度と13年度の2年度にわたり、学生会は学部(経営学部とコミュニティ政策学部)ごとの新入生歓迎会を開催してきた。これら歓迎会は平日に行われることもあり、当日の授業担当教員の協力なくしては実現できなかったものであるが、同時に重要なことは、ゼミ代表の代議員による協力体制であった。歓迎会は新入生の本学への帰属意識を明らかに向上させたと言える。

(3)「おいでんまつり」と「豊田学泉祭」
これまで、学生会の下部組織である実行委員会が主体となり、毎年7月の最終週末には豊田市「おいでんまつり」に積極的に参加し、11月には豊田学泉祭を企画・実行してきた。最近のテーマは、「はな(平成8年)」「そら―はてしない物語(9年)」「New Colors(10年)」「TEN―新たな出発(11年)」「REBIRTH(12年)」であった。
全国的な傾向として大学祭の人気が弱まるなかで、豊田学泉祭実行委員会としてもさまざまな工夫を試みてきた。しかし、多くの一般学生の関心はいまだ不十分である。これに対して、教職員サイドも決して傍観していたわけではない。ゼミ指導による各種発表、職員による環境・資源問題に関連した実演や発表、更に12年度には、経営学部研究所主催の講演会や研究発表会が実施され、学泉祭の盛り上がりに貢献してきている。学泉祭は、決して学生だけのものではない。

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(4)学生からの要望
これまでに、大学に対して学生からさまざまな要望があったが、特に集中的で頻繁な要望としては、スクールバス、食堂、駐車場、学生会館建設などについてであった。これらは、平成12年度に学生会がまとめた「学生アンケート」で明示されている。
これらの要望のうち、スクールバスについては、12年に名鉄バスに運営が委託されて以来、学生の希望をかなり満たしてきている。また、食堂については、13年4月以降、2つの食堂によるメニューの工夫、営業時間の延長、その他サービスの向上といった改善がみられ、学生からの不満はかなり解消している。駐車場については、10年に体育館脇に新たな駐車場が設けられたことにより、拡充がなされたものの相変わらず問題は解決していない。現在、キャンパスのいたるところが駐車場という様相を呈しており、もはや限界である。90周年を機に抜本的な対応が必要である。

また、学生会館については、豊田学舎の学生が切望しており、駐車場とともに90周年をきっかけに検討されなければならない。

(5)クラブ活動
豊田学舎のクラブ活動を代表するものに、全国ベスト4入りを果たしたバスケットボール部を筆頭として、平成11年に1部入りしたサッカー部、団体・個人両部門で快挙を遂げてきた空手部、1部入りを経験した硬式野球部などがある。
しかし、多くの学生はクラブ活動に対してあまり関心がなく、大学の強化クラブ以外のクラブでは、その人員獲得に苦慮している。その原因のひとつに豊田キャンパス創設以来、ほとんど拡充されていない施設面の問題がある。また、本学におけるこれまでのクラブ活動は体育系に偏向しており、文化系のクラブが極端に少ないということもある。

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(6)運動系クラブの成績
(上記図版「運動系クラブの成績01」「運動系クラブの成績02」参照)

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(7)オーケストラ活動(大学~短大)
平成9年、学校法人安城学園85周年を記念して、また、大学の歌「いまここに」制定を機に、愛知学泉大学オーケストラ部が産声をあげた。以来5年間に部員35名から78名までに発展をし、定期演奏会を4回、スプリングコンサート(春)3回を実施し、西三河地区に新しいオーケストラ活動の基盤を築きつつある。12年には、NHK交響楽団ソロコンサートマスター堀正文氏が音楽顧問に就任。同年2月29日~3月8日までウィーン、ブダペストへヨーロッパデューコンサートと位置づけ海外演奏旅行を実施した。ウィーンではあのウィーンフィルの本拠地ウィーンムジークフェラインホールで、ブダペストではリスト音楽院ホールでコンサートを開き、現地の人々から大喝采を浴びた。また14年3月17日~26日まで上海、ソウル、ハノイへの第2回海外演奏旅行を実施し、前回旅行同様、拍手喝采を受けることができた。ヨーロッパデビューコンサートツアーをかわきりにアジア演奏旅行を通して、愛知学泉大学国際ユースオーケストラプロジェクトと銘打って、14年11月にはオーストリア、ハンガリー、中国、韓国、ベトナムのユースメンバーと学泉大学メンバーによるベートーベン「第9交響曲」特別演奏会を開催することになっている。学校法人の教職員、父母、卒業生、学生、生徒にとどまらず、地域の音楽愛好者や一般市民もまきこんでのコンサートになる予定だ。また13年には管楽器メンバーによる吹奏楽研究会を発足させ、全日本吹奏楽コンクール大学の部に出場し、初参加で全国大会へ初出場を果たすこともできた。このようにして活動をグローバルに展開しながら、地域活動も重視している。出前コンサート、レッスンと銘打って地域の保育園・幼稚園・小学校・病院・老人施設に出かけコンサートやレッスンを開いたりさせていただいて大好評を得ている。今後も地域の人々に愛されるオーケストラとして活動・運動をすすめていきたい。

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