第3節 附属幼稚園のさまざまな行事および活動

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(1)安城学園創立80周年記念「飛行船」公演
平成4(1992)年11月、劇団「飛行船」による「ぼくらのおうち」の親子観劇会が安城市民会館で行われた。まるで本当の森にいるかのような木や花や家などの舞台装置に、子どもたちはすぐに物語の中に引き込まれ、舞台で演じられる動物たちと同じように喜んだり、ドキドキしたり、会場は大きな感動に包まれた。また、85周年に当たる平成9年には、同じ劇団による「ヘンゼルとグレーテル」の観劇会が行われた。さすがに日本随一の劇団だけあって、舞台装置、大道具などがひとつひとつ工夫されており、その後の各園の生活発表会に際し先生方の大道具作成の参考にもなった。

(2)いちご動物園来園
平成5年、幼稚園に初めて移動動物園がやってきた。経営者は、岐阜県にある動物が見られるレストランが経営に行き詰まったため、その動物たちを引き取り、移動動物園を始めたとのことであった。「動物たちとの触れ合いのなかで、子どもたちに優しい気持ちや思いやりのある心を育んでもらいたい」という代表者の大きな情熱に感銘を受け、附属幼稚園にも来てもらった。いちご動物園の来園は子どもたちにとって何日も前から楽しみに待っている行事のひとつ。当日は、動物の大好きな人参や白菜、リンゴなど思い思いのエサを持って登園してくる。ポニーの馬車に乗ったり、モルモットや亀を抱いたり、羊や山羊に触ったりと、心いくまで動物と触れ合える一日である。

(3)親子給食会
親子給食会を始めたきっかけは、子どもたちが日々園生活のなかでどのように給食を食べているのか、味付けや量、好き嫌いなど、保護者にも知ってもらう機会をつくってはと、試食会として始めたものだった。これがとても好評で、その後は、親子給食会として続いている。保護者には食べた後、感想を書いてもらい、それも参考にしながら、よりいっそうレパートリーを広げ味付けも工夫しながら楽しく行っている。給食会当日は保護者にも配膳を手伝ってもらうことで、親子の触れ合いをいっそう深めるよい機会にもなっている。

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(4)年長児サマーキャンプ
従来、各幼稚園で行っていたサマーキャンプを、大学幼稚園は平成7年、短大幼稚園は9年より「愛知こどもの国」で行うことになった。桜井幼稚園も10年より「海の家」で行うようになり、野山を散策したり海岸で遊んだり自然に浸るサマーキャンプに変わった。カレーライスを作り、夜はキャンプファイヤーの明かりのなかでゲームをし、テントに泊まる、という経験をする。なお、11年より桜井幼稚園は「相楽山荘」、13年より短大幼稚園は「豊田総合野外センター」に変更した。

(5)夕涼み会
平成7年、大学幼稚園が園外でサマーキャンプをするようになったのに伴い、それまでサマーキャンプのなかに組みこまれていた初日夕方からの盆踊り大会を独立させることになった。夏休みの登園日の一日を大学幼稚園は「夏祭り」、短大幼稚園、桜井幼稚園は「夕涼み会」と名づけて行うようになった。子どもたちは浴衣や甚平、教師たちはアニメのキャラクターの変装や浴衣やアロハ姿と、各園工夫して行っている。教育後援会役員や教職員による夜店も並び、流れる汗も忘れて踊ったり、夜店で買い物をしたりして、夏の夕べを楽しむ。この日は園児やその家族だけでなく、卒園児や未就園児もたくさん来園する。夕涼み会は、懐かしい顔に出会える人気のある行事であり、園児募集にもつながる大切な行事でもある。

(6)歯みがき指導
桜井幼稚園では、三河歯科衛生専門学校の学生による歯みがき指導を1年を通じて行っている。模型の大きな歯、歯ブラシ、手づくりの紙芝居などを使って、正しい歯の磨き方を教えてもらっている。学生は看護婦スタイルに変身し、子どもたちは歯ブラシできれいになるよう、手鏡を見ながらゴシゴシとリズムに合わせて磨き、楽しいひとときを過ごす。

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(7)収穫祭
大学幼稚園の園庭には、毎年春にはベゴニヤ、チューリップと色とりどりの花が咲き、それに加えて夏野菜が植えられている。年長の子どもたちがジョウロで水をかけ、大きくなった野菜を少しずつ袋に入れて家に持ち帰る。それと同時に、ここで収穫された夏野菜を使って、焼きそば・スパゲティーパーティーを開く。ナス、ピーマンは炒め、キュウリ、トマトはサラダにして食べる。子どもたちの笑顔は最高である。

(8)Aコープお買い物体験
桜井幼稚園では「ごっこ遊び」の一環として、町内のAコープでの「お買い物体験」を毎年年長児が楽しんで実施している。金額は一人300円である。品物については母親から頼まれた物を紙に書いて、子ども自身が選んで買い物をする。これは、お金の大切さや品物を選ぶ喜び、一人で物を買う責任感、また働いている人の姿を観察するなど、いろいろなことを学ぶことができる貴重な体験になっている。

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(9)敬老の日の老人ホーム慰問
毎年敬老の日の行事として、全園児がおじいちゃん、おばあちゃんに写真を添えて手紙を送っている。年長児はそれぞれ西尾市や安城市の老人ホーム慰問に出かけて、日頃習っている歌やピアニカを披露し一緒に遊ぶ。また、地域のおじいちゃん、おばあちゃんを桜井幼稚園に招いて、竹とんぼやお手玉など昔の遊びを教えてもらっている。保育参観の折に親子でパターを作り、グランドゴルフやゲートボールを一緒に楽しむ計画もある。お茶や菓子、時には給食も一緒に食べ、簡単なリズム遊びなどをして楽しい一日を過ごしている。

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(10)東海テレビ「すくすくぽん体操」出演
東海テレビで毎朝放送されている「すくすくぽん体操」に、ぜひ大学幼稚園も収録して欲しいと希望したところ、念願が叶い収録してもらえることになった。さっそくテレビ局からテープを送ってもらい、自由遊び、朝の会などで音楽を流しながら、子どもたちの雰囲気が盛り上がったところで収録し、放送される運びとなった。保護者も、テラスで応援しながら自由に見学した。その年の運動会の閉会式には、親子ですくすくぽん体操をして楽しんだ。

(11)デンパーク オープニングセレモニー参加
安城市制45周年を記念し、平成9年4月29日のみどりの日にデンパークがオープンした。オープンを記念していろいろな楽しいイベントが企画された。特設会場となった水のステージで大学幼稚園は歌と手話、桜井幼稚園は鼓笛演奏を披露した。かわいい歌声やさわやかなメロディーが会場内に響き渡り、保護者や来場者から温かい拍手が送られた。

(12)キャッチ体操テレビ収録
園庭に全園児が大集合するなか、大門、2階から2体のぬいぐるみ、カメラマン、アナウンサーが登場し、瞬くうちに園児たちの喚声が響き渡る。2体のぬいぐるみは、子どもたちと一緒に「お山のジャズ体操」を踊る。ケーブルテレビからこの番組制作に当たって依頼があり、さっそく大学幼稚園が引き受けたのである。子どもたちにまたとない思い出ができ、保護者にも喜んでもらった。翌年には桜井幼稚園も出演した。

(13)愛知県防火推進大会に出場
長年続いた愛知県防火推進大会も、平成12年11月10日、安城市民会館において最後の大会が開かれた。式典後のアトラクションとして桜井幼稚園の年長児96名が鼓笛演奏を披露した。防火の法被を着用し、火の大切さを表す標語を全員で発表し、大人ばかりの会場にちびっこ演奏がひときわ目を引いた。

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(14)安城七夕祭り ちびっこおみこし出場
すでに短大幼稚園は、安城七夕祭り鼓笛パレードに参加しているが、平成13年、協賛会市民部の代表から大学幼稚園と桜井幼稚園にちびっこおみこしの出場依頼があり、地域とともに園が成り立っていく時代であり、喜んで受け入れた。年長児担当の教師が中心となり、全教職員がアイデアを出し合い、子どもたちもかかわっておみこしができあがった。暑い盛りに子どもたちの元気な「わっしょいわっしょい」の掛け声が街中に響き渡った。

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