第5節 将来展望

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3つの挑戦プログラムで構成される自学共学システムの構築へ

(1)これからの10年(future)

次年度の生徒募集のお願いに岡崎市内の中学校を訪問すると、数名の校長先生から「岡崎城西高等学校は人気もあり盤石ですね」との言葉をいただく。確かにこの7年間は安定して募集定員を上回る生徒が入学しているが、真の意味で本校が盤石になるためにはどうすればいいのか。7年間の順調な募集状況が教職員全員の努力によるものだと肝に銘じた上で、少子化の中、これからの10年間で到達すべき点は大まかに次の3点だと考える。

1点目は学習面。この三河ではいわゆる偏差値の高い公立高校に入学したいと考えている中学生が多い中、部活動を3年間継続している生徒が9割近い本校で、学力向上を成し遂げ真の文武両道を実現させること。2点目が部活動面。この部活は強い、あるいはすごい指導者がいる、この文化部は楽しい、設備がいい等の理由で、この部活に入りたいからこの高校に入学したいとなるような学校になること。3点目が学校生活面。学校行事、特に体育祭や文化祭で大いに盛り上がれる学校となることである。

1点目については進路保証ということになるが、目標としている難関大学への合格数は国公立大学も含めて、更に努力すべきである。担任が一人ひとりの生徒に対して親切丁寧な対応をすることはもちろんだが、大学への推薦入試や就職を希望している生徒への面接指導や小論指導を組織的に対応できる体制の確立が重要であり、チームワークで対応できる組織作りが重要である。2点目については全国大会出場の常連校になること。あの先生の指導を受けたいとなれば盤石である。3点目については、「行事は学校の雰囲気を作る活動として重要である」という観点に立ち、生徒をどう盛り上げるか、いっそう楽しい活動にできるかという課題に対して、教師一人ひとりが主体的に取り組み工夫を凝らすことが重要である。

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本校には素直な生徒が多く、生徒みんながよく挨拶をする。このような生徒とコミュニケーションを行う中で、生徒をどう励ましやる気を出させるかが本当に大事である。担当している生徒が新たないい面を見せてくれると、保護者の方との関係も良好となり、信頼関係が生まれる。そのような学校にしなければならない。岡崎城西高等学校はいい学校だという口コミも重要だと考える。西三河の中学3年生の数は令和11年(2029)から減少する。少子化の中、本校に入学したい生徒を確保するには、更なる魅力的な学校作りに取り組まなければならない。

本校の教育目標は、安城学園寄附行為を理解し、建学の精神の実践を通して、教育モデル「智・徳・体・感・行」に基づいて智性・徳性・身体・感性・行動と自ら学ぶ能力・共に学ぶ能力をバランス良く鍛えあげる教育である。self-control & communicationの能力を身につけることによって、一人ひとりの潜在能力を可能性の限界まで開発する。そのためにも教師自ら適切な学校運営をするための定期的な自己点検・自己評価を行う。当面5年間で自学・共学システム『学びの泉』を完成させ、様々な課題を解決できる人間の育成が到達点であり、そのために生徒がタブレットを活用して自学自習できる体制を作り、西三河地区で更に信頼される学校を目指す覚悟である。

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