第7節 地域との交流

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「土曜講座」の10年
平成14年度(2002)から平成23年度(2011)までの「土曜講座」の開催回数は87回、参加人数は2万2,956人に及ぶ。
土曜講座は年8回から9回開催を原則にして生徒・保護者・市民の学びの場・交流の場と位置づけて開催してきた。生徒には大学進学や職業を考える機会になっている。保護者や市民にはあたらしい学びを発見したり、趣味を拡げたりする機会になっている。また、年代を超えたさまざまな人びとが一緒に学ぶ交流の場所になっているのも土曜講座の特徴である。土曜講座の開催される土曜日は平日とは違った華やかさが学校に醸し出されている。
平成23年の土曜講座は安城にある「NPO法人安城まちの学校」とタイアップして企画、運営した。講座内容を従来と大きく変えて下記内容の12講座前後を目安として毎回開催している。

〔12講座の内訳〕
・従来から土曜講座で開催していた講座 7講座程度
・まちの学校で開催実績のある既存または新規のこども向け講座 3講座
・大学または幼稚園と連携した講座 1講座程度
・シニア世代対象講座 1講座程度

参加者は幼児、小学生が圧倒的に多くなり、若い保護者も参加し、シニア世代の講座の受講者と合わせ、年代層が大きく広がった。昼食時のカフェテラスは今まで以上に賑やかになっている。
幼児、小学生対象の講座開設にともない、生徒には講座への参加呼びかけとともにアシスタントとしての募集も行っている。また、クラブ独自の講座開設も依頼している。
23年度開催の幼児向け講座「ひよこちゃん英語クラブ」には、本校の日本人教諭と外国人講師とともに毎回、留学生や国際交流部の生徒たちがアシスタントとして参加している。
女子サッカー部は「めざせ、なでしこジャパン」という講座を開講し、小学生に熱く指導している。

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インターアクトクラブとエコボランティア部の10年
インターアクトクラブは平成14年(2002)に安城更生病院から提供された病院用ベッドを、戦火のなかで混乱したアフガニスタンに贈る運動に参加した。安城市にある「アフガニスタンに病院用ベッドを贈る会」の要請に応えたもので、その後、毎年のように近隣の病院から提供されるベッドの運び出し作業に協力した。平成18年(2006)にはアフガニスタンにある戦災孤児の女学校「ウミード(希望)」に学校用机を贈る運動に参加し、その後も毎年のように机・椅子・教具等を贈る運動に参加している。
平成23年(2011)7月には安城文化センターでインターアクト年次総会が開催され、安城ロータリークラブとともに本校インターアクトクラブがホストをつとめた。「子どもに笑顔と未来のために―日常の活動を参加者全員で発表・共有しよう―」というテーマのもとに本校の活動を参加者の前で発表した。
平成12年(2000)に誕生したエコボランティア部もこの10年間、地域の人たちと連携してよく活動した。「安城まちづくり市民会議」が「NPO法人安城まちの学校」と提携して主催する7月の「川の学校」、11月の「森の学校」、「NPO法人森を再生する会」が開催する「植樹祭」「森の観察会」には毎年、参加している。創立90周年記念事業として実施したLENP(ネパールの子どもたちに教育の機会を)事業へも当初より参加し、募金をはじめとして、LENPツアーへは平成23年の第11次LENPツアーまで生徒が4度参加をした。
インターアクト部およびエコボランティア部この2つが両輪となり、生徒会の時宜に応じたボランティア活動が重なり、本校のボランティア活動に厚みをつくっている。

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