第2節 情報化社会人の育成に向けて

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パソコン、ワープロの導入
情報化社会とは、情報を生み出し、情報を扱うことが産業として成り立つ社会のことであると言える。その前提として、ハードウエアの面では、放送衛星、通信衛星、ワープロ、パソコンなどの普及が必要であるが、すでに、ゆり3号、さくら3号などの衛星が打ち上げられ、パソコンの平成2年の国内生産台数は275万台、ワープロは268万台となっている。これらの機器は広く家庭にまで入り込んでいる。そして重要なことは、それらのハードウエアを通して伝えられる情報を、生活者としてどう受け取り、どう利用するか、というソフトウエアに関わる問題である。
「情報化社会人」という言葉は、もともと、短期大学5科のキャッチフレーズのうち、家政科の「整理学に精通した情報化社会人を」に使われた言葉である。
この言葉は、当時は、本をモデルにして整理学を学び、司書資格を取得できる家政科のキャッチフレーズとしてふさわしいものであった。しかし、今日においては、短期大学の全科共通の基礎的な教養として、コンピュータ操作法を学んだり、情報そのものについて理解しておく必要がある、という意味に変わってきている。
短期大学で取り入れられているワープロ操作法に関する教科は、ワープロを道具として使う方法をマスターすることに主眼を置いている。この部分は、いわば、新しい教養、基礎的教養と言えるものである。次に、各科の専門領域で、やはり道具としてパソコンを利用する教科を設けている。これらは専門的教養と言えるものである。

・「国際教養科」では、情報関係科目は、秘書的実務能力の育成を目指したもので、昭和57(1982)年のスタートの時期のカリキュラムですでに取り入れられている。
・岡崎学舎の家政系3科のうち、服飾科、生活科では、国際教養科より1年遅れて、家政科ではさらに1年遅れて、情報関係科目がスタートした。
・「服飾科」では、「コンピュータグラフィックス」で、グラフィックパターンの製作や配色演習を学ぶことになった。
・「生活科」では、「コンピュータによる栄養指導」で、栄養士業務につながる栄養計算、データの推計処理を学ぶことになった。
・「家政科」では、司書資格につながる情報の処理に関連の深い科目を多く持つが、パソコン演習を、まず「家政科特別演習Ⅰ」で始め、続いて平成元年からは、「OA機器操作演習Ⅰ」で学ぶ形をとった。
・「幼児教育科」では、平成4年度現在、情報関係科目は導入されていない。

情報化時代を迎え、パソコンの操作法に関する情報処理技能検定やワープロの操作法に関するワープロ検定は、各種、各レベルのものが登場してきた。学生たちは、授業時間外も、空き時間を利用して、情報処理室にこもって練習に励んだ。岡崎学舎の情報処理室には、パソコンは、PC9801VM11が5台、同DS11が4台など、合計37台、ワープロはOASYSが30台使われている(いずれもリース)。
学生達はいろいろな試験にチャレンジし、毎年、かなりの合格者を出す実績をあげてきている。

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