第5節 岡崎城西高等学校

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大学進学で成果をあげる
岡崎城西高等学校では、56年4月、校長に富田太氏が就任されたが、57年から63年にかけては、全県的に、生徒数の急増期であった。
岡崎城西高等学校においては、57年9月に創立20周年を迎え、記念式典が厳粛かつ盛大に行われた。新しく制定された応援歌も披露された。記念誌『城西20年のあゆみ』も上梓された。前月の59年8月は同窓会設立20周年でもあった。
創立20周年の記念事業の一環として、施設整備が行われ、57年8月には中央棟が完成した。
また、58年9月には、平針街道沿いに、第2運動場が完成し、その竣工行事も行われた。
62年度の大学入試は、本校創立以来の大量合格者を記録するという成果をあげた。国公立大学にも69名が合格した。これは、進学指導を目的としたコース別教育課程などでの指導が実を結んだものである。平成2年度には、私学振興室からの指導により、芸術と体育の補充授業が加わることになり、大学進学の生徒たちにショックを与えたが、この年度も、大学合格では好成績をおさめた。60年以降は、海外への大学進学者も目につくようになった。
一方、学校行事の面では、建学の精神を体得するという主旨で始められた岡崎城西高等学校の夏山合宿は、平成元年7月で、20回目を迎えることとなった。それを記念して、『槍・奥穂・蝶・常念への道』が発行された。夏山合宿と連動する野外活動も充実した。また、平成元年度からは、新入生のオリエンテーションを、ひるがの高原で行うようになった。伝統行事である強歩大会も、30年の歴史を持つものとなった。この他、修学旅行、スキー合宿、マラソン大会、音楽鑑賞会なども一層、工夫されながら今日に至っている。

都市景観環境賞を得た校舎
城西高等学校では、築後26年を経過し、校舎の老朽化が進んだことから、生徒数の急増急減期にあって、魅力ある私学環境づくりの一環として、男子普通科の高校であること、建学の精神を踏まえること、夢と誇りのあるものであること、などの課題設定のもとに、再開発増改築が行われることになった。安城学園創立80周年記念行事の一環でもあった。
63年4月、第1回推進委員会にて基本構想が示され、平成元年9月に工事開始となった。以来、約3年の間、推進委員会は大活躍し、より良い施設づくりのために会議を重ねた。その成果が実り、平成2年8月に、第1期工事が完成した。全体の8割を建て替えたものである。新生・城西高等学校の出現である。竣工披露パーティーで、関係者は喜びを分かち合った。生徒たちの感激もひとしおで、自分だちの学校にますます誇りを持つようになった。新校舎により、それまでの生徒数急増のための教室利用などの面での苦労も解消された。
新校舎は平成4年3月、岡崎市の都市景観環境賞を受賞するという栄に浴した。
こうした環境面のみでなく、教育の内容面の成果も大きく、57年度から平成3年度にかけては、4年制大学への合格者総数は、約4,000名となった。「大学進学なら城西へ」と言われるほどの実績がこうして積み上げられてきているのである。

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