第5節 学生委員会

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(1)岡崎学舎における学生委員会・学生部
役割と活動
家政学部の学生委員会と短期大学の学生部は、本学の学生が建学の精神の実践をめざし、健康的で快適な学生生活が送れるように、学生たちを指導し支援するだけでなく、キャンパス内外の環境整備を図ることを目的として活動している。
このような目的を達成するため業務の運営は、家政学部と短期大学の幼児教育科を除く4科が岡崎キャンパスにあることと、学生生活の支援項目が共通しているために、学生委員会と学生部は合同で協議し活動している。※学生会、新入生歓迎会、大学祭、クラブ活動の一部などについては、「学生会」の項を参照。

1、生活指導関係
・学生便覧の作成
・オリエンテーション
・学生証の発行
・学生の集会および広報・掲示指導
・学内および地域活動など学外活動の指導・支援
・学生の褒章および処分
・学生の補導
・学生生活の調査
・その他学生の生活指導に関すること

2、厚生活動
・育英会奨学金
・授業料の減免・分納・延期
・アルバイト・下宿の斡旋相談
・通学および学割証明書

(2)豊田学舎における学生委員会の役割
豊田学舎における学生委員会は、経営学部設立以来平成4(1992)年まで、その活動を事務分掌規定と慣行によっていた。しかし、学生委員会規則が制定された5年以降は、学生会および学生による学内・外での諸活動、集会、掲示および刊行物に関して、また学生に対する褒章および処分、補導、福利厚生、日本育英会などの奨学金、その他委員会が必要と認める事項に関して、審議を行い、実践してきた。
指導においては、学生が自主・独立の精神を高揚し、発揮できるよう、自由な活動の保証を原則としている。ただし、社会人としての自己責任、また学内ルールに対する責任という観点から、違反者には必要な補導を行い、場合によっては処分を行ってきた。
平成10年のコミュニティ政策学部開設を機に、両学部学生委員会は同じ学舎にある委員会として共通の課題を抱えているという認識のもと、毎月、合同学生委員会会議を開催してきた。特に、11年以降は、合同会議の一部の時間を必ず割いて、学生を代表する学生会役員との懇談会に充ててきた。学生からの意見や要望を直接聞く機会を設けると同時に、その場で委員会としての見解を明示し、助言を与えることで、互いの意思疎通を促進するためである。
学生に対するきめ細かな指導は、学生課における指導、提示による通知、学生委員会の直接の指導などだけでは不十分である。それはゼミ教員が、本来の演習指導以外に、学生生活上の指導やカウンセリングといった任務を担うことを通じて、補完されてきた。

取り組み
学生委員会は経営学部設置以来、数多くの課題に取り組んできたが、以下に主なものを記す。

・学生便覧の作成、配布、学生生活の指導
・スクールバス問題への取り組み
・自動車・バイク通学の許可
・3・4年生に対するゼミ教員による指導体制
・学生便覧を廃止し、教務関係と切り離した「学生生活の手引き」を発行
・スポーツ専用の永田寮の開設
・基礎ゼミの導入により、1年生は基礎ゼミ教員、2~4年生はゼミ教員による指導体制
・第2学生食堂開設
・剣道部問題の処理
・学生委員会規則などの制定
・駐車場増設、駐車許可証発行制の採用
・学生委員会自己点検の実施
・駐車許可制度改正、路上駐車を一掃
・パートの保健婦の保健室への配置
・留学生交流室(現国際交流課)の設置
・留学生寮の開設
・学生相談室の開設(カウンセラー配置)
・カーブミラーの設置(正門、通用門)
・第2食堂西庭にテーブルベンチの設置
・サッカー場観覧席の新設
・スクールバスの名鉄バス切り替え、大幅増便
・第1食堂2階改修(床の張り替え)
・2号館冷房化(1期工事)
・8号館西側駐輪場の新設
・体育館北駐車場の新設(30台)
・2号館1階女子トイレ改修(増設と模様替え)

現状と課題
豊田学舎の学生数は、平成14年4月現在、約2,000名である。10年に新設されたコミュニティ政策学部も完成年度を迎え、生徒数も上限に達したと判断される。これに対する学生生活や学生指導のあり方については、これまで両学部学生委員会による協調体制をとって解決する体制がほぼ定着した。
ただし、施設・設備面では、駐車場問題(スペース、マナーなど)、学生のたまり場が少ない問題をはじめとする課題が残されている。また、授業中に私語が多いことや喫煙マナーが悪いなどといった問題、アルバイト志向が強いために学内滞留時間を切り詰めてクラブ活動からも疎遠となる、学生に活気がないなど、今後、解決を図るべき課題も山積している。

通学関係
スクールバスについては、従来、学生からの大きな不満があった。しかしながら、この問題は、平成11年に名鉄バスに切り替えてから便数が大幅に増えたこと、スケジュールへの機動的対応、始発時間が早まり最終時間が延長されたことなど、大きく改善された。
自動車・バイク通学については、これまで学生委員会が最も苦慮してきた問題のひとつである。8号館の建設によって駐車スペースが縮小し、学生数増加に対応しきれていないのが現状である。

厚生関係
平成8年度から、保健婦が置かれるようになり、かつて体育館内に設置されていた保健室も8号館に移転した。保健室利用は年々増えており、保健婦にカウンセリングを求める学生も多く、消化しきれなくなっている。学生相談室にカウンセラーを置き、メンタルヘルス機能についても整備されてきている。

クラブ活動関係
クラブ数は一時期、運動系を中心にして増えた。運動系クラブはスポーツ推薦入試に該当するが、それらのなかにあってこれまで継続的に強化に努めてきたのは、バスケット部、サッカー部、硬式野球部、空手道部などである。これらは全体としてレベルを上げつつある。特に、バスケット部は、平成12年度全日本インカレ第4位といった快挙を果たし、空手道部は女子が世界選手権を手にするなど、その活躍が顕著である。
また、文化クラブは平成14年春から、教員が中心になって多数立ち上げ、一人でも多くの学生がクラブ活動に参加できるよう整備しつつある。だが、クラブハウスは老朽化しており、数も少なく貧弱である

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