第1節 3幼稚園の歩み(平成24年以降)

※しおりを追加すると、このページがしおりページに保存されます

学校法人安城学園の附属幼稚園は、昭和25年(1950)創立の愛知学泉短期大学附属幼稚園、昭和41年(1966)創立の愛知学泉大学附属幼稚園、昭和50年(1975)創立の愛知学泉大学附属桜井幼稚園の3つである。安城学園創立者寺部だい先生の意志を受け継ぎ、故寺部紀予子園長の教育理念を3園共通のものとし、子どもたちの生きる力・健やかな心と身体を育むことを願い、教育を行ってきた。

画像クリック/タップで拡大

短大幼稚園は、平成20年(2008)以来園長を務めた森脇康代が退職し、平成29年(2017)から岡本富子が受け継ぎ、令和4年(2022)からは長尾ちえみが新園長に就任した。大学幼稚園は、平成22年(2010)以来園長を務めた芳我岳思が退職し、令和4年(2022)からは短大幼稚園から異動して岡本富子が就任した。桜井幼稚園は引き続き、木村順美が園長を勤めている。

画像クリック/タップで拡大

平成24年(2012)以降の園児募集については、少子化や保護者の就労に伴う保育園の需要の増加等により、定員充足は重要な課題であった。

短大幼稚園は学則定員209名、大学幼稚園は学則定員314名、桜井幼稚園は学則定員280名であるが、徐々に定員割れが見られるようになった(次々ページ園児数推移参照)。そこで、各幼稚園は保育の充実を図ると共に、園の良さを知っていただく機会を作るように努めてきた。

3歳未満の幼児の幼稚園就園へのニーズの高まりもみられていることから、満3歳児保育の認可を平成20年(2008)に桜井幼稚園、平成21年(2009)に大学幼稚園・短大幼稚園が受け、導入した。

外部専門講師による正課のプール・体操指導、英会話指導は、3年間の継続的な指導に取り組み、成果を上げている。

各種課外教室の充実を図り、保護者から高い評価を得ることもできている。

地域の未就園児対象のたんようランド(短大幼稚園)・ひよこランド(大学幼稚園)・わくわくランド(桜井幼稚園)、未就園児だけでなく在園児・卒園児も参加する園開放なども実施し、幼稚園を理解していただける絶好の機会となっている。

今後、安定的な定員充足を図るためには、建学の精神を3園の教育理念として、どのように時代が変わろうともずっと変わらぬ人間として大切にしたい『不易』の教育を大切にしつつ、時代の変化と共に変えていく必要があるもの『流行』の教育に、的確かつ迅速に対応して教育を進めていくことが重要であると考える。時代の流れや保護者のニーズを的確に把握し、保護者にも満足してもらえる教育を提供することにより、おのずと募集の課題は解決するはずである。

画像クリック/タップで拡大

安城学園が第二世紀に入った今、各設置校は、更なるイノベーションをもとめ、様々な教育方法を模索し、それを実現しようとしている。幼稚園も幼稚園教育のイノベーションに取り組み始めた。

幼稚園生活を通して一人ひとりの子どもが心身ともに健全で健やかな成長をするために、幼稚園教育要領に基づき幼児期にどのような生活体験・生活環境が必要であるか等を長期的な観点から見通して、指導計画を立てることが大切である。創立者の教育信条「誰でも無限の可能性を持っている」と、学園の建学の精神「真心・努力・奉仕・感謝」に基づいて、3園共通の教育理念を打ち立て、各幼稚園の教育方針にそって、子どもたちの教育にあたっている。即ち、共通目標である建学の精神を子どもたちに伝えていくにはどのような教育が必要か、次に幼稚園教育要領の内容を指導計画の中にいかに盛り込んでいくかが重要な課題である。

平成23年度(2011)に、第13回学園報告討論会の幼稚園部会において「指導計画の作成」について研修した。この研修を活かし、従来よりも内容の濃い学校法人安城学園附属幼稚園に相応しい指導計画を作成し、より良い保育の質の向上を目指し取り組んでいる。

令和3年度(2021)には、3園合同教員研修会を開き、日頃の保育を振り返るとともに、学園の系列大学こどもの生活学科・短期大学幼児教育学科から講師を招き、有意義な勉強会を実施した。

画像クリック/タップで拡大
目次
Copyright© 2023 学校法人安城学園. All Rights Reserved.