第4節 国際交流

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中国との交流
愛知学泉大学では、昭和62年(1987)4月の経営学部発足以来の重要課題である国際化、すなわち海外大学との姉妹校提携の課題が次々に具体化した。
姉妹校提携の課題については、焦点を中国とアメリカに絞った。中国に関しては、石川賢作教授と高橋厳教授に調査研究を委ね、アメリカに関しては、ニューヨークにおいて経営コンサルタントの経験を持つ森田保男教授に依頼した。
中国との関係は、すでに昭和60年以来、短期大学国際教養科の学生が、毎年、中国の北京第二外国語学院の主催する夏期中国語セミナーに参加していたという経緯があり、折衝は急ピッチで進み、協定書作成へと進んだ。すなわち、62年9月15日、北京において、本学学長代理の伊藤寿洪副学長と、北京第二外国語学院の李先輝院長との間に、両大学間の学術文化交流に関する協定書が調印された。その主要点は以下の5点で、有効期間は4年である。

1、留学生の交換
2、教授の交換
3、短期研究者の派遣
4、中国語セミナーの実施
5、図書資料の交換

議定書調印後の北京第二外国語学院の対応は極めて早く、この調印の翌年より現在に至るまで、毎年、中国語教員と留学生各1名を送ってきている。これらの教員は年度初の4月1日に来校し、翌年3月31日に去っている。
北京第二外国語学院との学術文化交流協定は、平成3年9月で期限終了となったため、同年9月、学長代理の神谷力経営学部長と石川賢作教務部長が北京を訪問し、協定の改訂と調印が行われた。改訂の主な点は、第二外語は本学からの留学生に対して、中国語の他に、中国の歴史、文化、社会などの授業を行い、本学はそれらの単位を承認することである。

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アメリカとの交流
アメリカとの文化交流に関しては、森田保男教授が折衝を続けたが、経営学部のみならず家政学部にも男子学生が入学し、共学化元年となった62年4月13日、アメリカ・ハンプシャー州ニューイングランド大学の副学長ピーター・グラスマン博士が、表敬訪問のため、本学経営学部に来学した。その後、森田教授は、アメリカに帰るたびに、同大学との折衝を続けた。
63年8月20日から28日にかけ、後藤秀雄経営学部長、森田保男教授、若林努助教授(当時)、スロビック講師(当時)が渡米し、同大学に対して姉妹校提携の具体案を交渉した。
こうした経緯を経て、平成元年1月23日、ニューイングランド大学よりウィリアム・R・オコーネル学長およびピーター・グラスマン副学長が本学に来学された。そして寺部清毅学長との間に、文化教育交流計画に関する協定書が調印された。その主要点は次のようである。

1、それぞれの大学は、姉妹校の学生に対する短期教育プログラムを準備する。
2、旅費は、それぞれの派遣校側で負担する。
3、両校の最終的な目的は、教員や学生に、日米両国の文化の理解および21世紀に向けて両国民の友好関係の維持、理解の促進を図ることである。

協定書には、以上の他、学生の派遣、教育に関する詳細な事項が記された。

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この協定書に従って、平成元年2月には、本学よりニューイングランド大学に、また同年6月には同大学より本学に、留学生数名が派遣された。以後、毎年の相互派遣が実行されてきている。
本学とニューイングランド大学との間に、緊密な関係が築かれた頃、平成元年10月、寺部清毅学長と伊藤寿洪副学長他の1行が同学を訪問した。そして10月5日には、同学講堂において、寺部学長に名誉博士の学位が授与された。この祝賀会は平成元年11月21日、経営学部体育館にて行われた。
こうして、中国の北京第二外国語学院、アメリカのニューイングランド大学と、国際的な姉妹校の関係が実現したが、経営学部においては、国際交流委員会を拡充し、姉妹校提携の一層の実をあげることに努力した。
2大学への派遣学生は、経営学部学生のみでなく、家政学部、短大の国際教養科の学生も含まれている。

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