第3節 愛知学泉短期大学

※しおりを追加すると、このページがしおりページに保存されます

大学を含む高等教育が厳しい冬の時代を迎えており、本学もその例外ではない。平成4(1992)年をピークに、18歳人口が急減期に入り、しかもかつての短大志望者が専修学校や4年制大学を選ぶ傾向にある。本学でも、21世紀への生き残りをかけて、種々の試みを行うこととなった。専門学校との差別化をめざし、国際化、情報化に加え地域性を重視する短大へと歩みを強めた。
3年、「短期大学設置基準」が改正された。これにより、短期大学の教育課程は大綱化・自由化され、各大学による自己点検・自己評価実施の義務化、大学の公開化が推進されることになった。本学ではこの改正に伴い5年度、新カリキュラムを導入した。このカリキュラムに盛り込まれた本学の基盤となる教育とは、教養を育む教育、専門教育、資格取得のための教育の3つである。
また、学園が設置する2つの高校と大学と本学との連携によって、更に地域、国際社会へとつながる積極的な教育の連携ができることを新しい教育の理想とした。
このような教育改革が進むなかで、新しい短大のあり方を模索していた本学は、女子教育から男女がともに学ぶ人間教育へと、その教育の目的を転換しようとしていた。大学家政学部(昭和62年)、両高等学校(平成11年)という学園全体の男女共学化の流れのなかで、女子短期大学は唯一「女子教育の砦」であった。平成12年4月、学校名を「愛知学泉女子短期大学」から「愛知学泉短期大学」へ変更した。13年度から男子学生が入学し、服飾科、家政科、国際教養科で5名の男子学生が学んでいる。
環境整備の一環としては、10年4月、国際教養科が若林学舎から岡崎学舎へ移転した。

目次
Copyright© 2023 学校法人安城学園. All Rights Reserved.