第1節 新しい教育―進学校として―

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(1)学校長の交代
寺部曉学校長の就任
昭和56(1981)年4月より本校教育の確立のために腐心した冨田太学校長は、平成5(1993)年3月をもって退職した。このため、5年4月より、安城学園副理事長の寺部曉が第6代の学校長として就任した。寺部曉は以前、本校で数学を教えていたこともあって、生徒、教職員ともに畏敬のなかにも親近感を持つことができた。

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寺部学校長の教育方針は「自己点検・自己評価のできる学校をめざす」という点にあった。校舎(ハードウエア)が新しくなり、次は教育の中身(ソフトウェア)の再構築に眼目が置かれた。「セルフコントロールができる人間、コミュニケーションができる人間を通して逞しい庶民としての資質を育てる」ことを教育目標とした。
寺部学校長は常々、「先見性と庶民性」という教育理念を強調してきた。これは、先代の寺部清毅理事長の同様の主張を受け継いだものである。学校長は平成5年度の卒業生に対して「個人として自立しても ありとあらゆるものと共生しうる人間を目ざせ」という言葉を贈った。この言葉には、まさに学校長の主張する「セルフコントロール&コミュニケーション」の精神がうかがえる。

村上脩一学校長の就任
平成8年5月10日、安城学園理事長寺部清毅の死去(享年84歳)に伴い、副理事長であった寺部曉が安城学園理事長に推挙された。兼務多忙となった寺部学校長の後任として、9年4月、校長補佐であった村上脩一が岡崎城西高校第7代の学校長として就任した。

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村上学校長は数学の教師として、陸上競技部の顧問として、その手腕を発揮してきた。本校着任以来、私学教育のために心魂を傾けてきた生粋の私学人である。本校歴史上初の生え抜きの学校長として鋭意研鑚を積んでおり、生徒、父母、同窓生、教職員からの信望は厚い。
つねに生徒と対峙するなかで、村上学校長の厳にして慈なる指導方針がうかがわれる。生徒指導に対しては「見落とさず、見逃さず、見捨てず」を、運動部では「練習の時には試合のように、試合の時には練習のように」を指導理念としていた。
最たるものとしては、12年度、男子校最後の卒業生への栞「祝 卒業」の巻頭言に「男子校最後の卒業生諸君へ、3年間よく頑張った。髭も生え色気も出て若者の顔になった。一段と気力を出し、颯爽と出発せよ」とある。誠に意を得た言葉である。

(2)学校5日制の導入と新学習指導システムの採用
平成5年4月、冨田太学校長に代わり、寺部曉現理事長が校長として就任した。これまでの建学の精神である「質実剛健・己に克つ・剛毅闊達」を現在の視点でとらえ直し、「セルフコントロール&コミュニケーション」を新しい教育目標として設定した。この教育目標を達成するため、より広い視野でより高い位置をめざした教育活動が展開されることになった。本校の教育活動は「学習指導」「生徒指導」「自主活動」の3つを柱としているが、各部の果たす役割もこうした改革の動きに対応して、新しく広い分野への転換や、質的な転換を迫られることになった。この間、本校の学校改革、教育改革が次々と進められたが、そのなかでも9年度からの学校5日制の導入と、学習目標に基づく学習指導のシステムの採用、11年度からの男女共学化、この2点は本校40年の歴史のなかでもっとも大きな改革であった。
男女共学化については、改めて項を設け詳述することとし、ここでは学校5日制の導入と、それに伴って採用された新学習指導システムの概要を述べる。

学校5日制の導入
本校でも時代の趨勢に従い、平成9年度より学校5日制を導入するべく準備に入ることが決定された。
学校5日制のもとでは、一日6時間の時間割で、週当たりの時数は合計30時間となる。教科の授業時数29時間とLTの1時間で構成される。6日制では1週34時間であったから、週当たり4時間も授業時数が減ることになる。
このため、学校5日制を導入する際には、生徒の学力低下を招かないような学校全体としての工夫が必要となる。特に学習指導にかかわる部分では、教員一人ひとりの熱意だけに頼るのではなく、学校としてのシステム化が必要になる。
導入に先立って、6年度入学生から、新学習指導要領が適用されることとなった。
この改訂のねらいは、

1、心豊かな人間の育成
2、基礎・基本の重視と個性を生かす教育の充実
3、自己教育力の育成
4、文化と伝統の尊重と国際理解の推進

にあった。
9年度より正式に学校5日制を採用、実施した。土曜日は第2・4週は休業日、第1・3・5週は「自学の日」と位置づけられ、クラブ活動、演習、自習教室、CS(通信衛星)講座、SCセミナー、オープンセミナーなど本校独自の教育活動を行っている。本校の土曜セミナーのねらいは、新しい指導要領のねらいと合致しており、今後これを「総合学習」につなげる計画である。まだ十分に達成できていない生徒の自己表現などを意識して、今後も取り組む方針である。

●SCセミナー
原則として第1・3週に実施。「SC」とは、教育目標の「セルフコントロール&コミュニケーション」の略である。このセミナーの目的は、教科書だけでは味わえない本物に触れ、自らの生き方や世の中の動きについて考えることにある。また、学習に興味や関心を持たせるべく、自らの意見や考え方を自分の言葉や文章あるいは芸術で表現したり、自分の進路目標に対し意欲的に取り組んだりすることができる。受動的に受け入れるだけでなく、お互いに触発し合えるように、各自180講座のなかから選択できるものとなっている。

●オープンセミナー
第2・4週に行われ、一般市民(地域教育)に本校が寄与することをねらいとし、本校教職員が地域の人々と交流することで、新しい教育活動を行っている。

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●CS講座
平成9年度より大手予備校の通信衛星講座を導入し、土曜日を中心として開講している。全国的規模での大学入試レベルを知り、受験学力を向上させることをねらいとしている。「CS」とは、通信衛星=コミュニケーションズ・サテライトの略である。

●新学習指導システムの採用
本校では5日制への対応として、学力保持のため、生徒に、どんな内容を、どのように、いつ学習するか、学習の内容とその指針・計画を、授業の展開に即してあらかじめプリントで示す「学習目標」を作成することとした。同時に、学力評価も従来の相対評価ではなく、この目標に対してどこまで達成できたかを測る絶対評価の方法を取り入れた。
これ以前は学期ごとに10段階の評定をつけていた通知表も、こうした流れに対応して変更した。保護者に渡す通知表には、定期考査の素点と到達度レベルのA~Eを記すこととし、中間・期末の定期考査ごとに、この連絡を出す。5段階の評定は、学年末に平常点を加えた1年間の活動成果を総合的に評価して決め、3学期の通知表に記し、学年の評定として家庭に連絡することとした。
平成8年度は、次年度からの「新評価」の本格的実施を前提に、試行期間として1年生の各科目を担当する教員のなかで推進者が決定された。11年度よりの全学年新評価実施をめざして、いくつかの問題点を残しながらも、新しい学習指導のシステムに即した実践に入っていった。

国際交流
21世紀は環太平洋の時代、「アジアの中の日本」を考える時代と言われる。主にアジアの国々から留学生を招き、その国の文化や魅力を知るとともに、これからの日本と生徒たちの生き方を考えるきっかけとするのが交流授業である。1年生全クラスを対象に年3回実施している。過去8年間で32カ国、延べ150名の留学生と交流してきたが、アジアの隣人への理解を深めてきたこの授業は本校のユニークな国際教育として注目されている。

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海外留学の体験
「Precious Experience in Nepal」
岡崎城西高等学校 永井友希恵

初めてネパールと聞いたとき、私の第一印象は「インドの近く…?」「エベレストがみえる国!」「世界で最も貧しいと言われている国の一つ…」等としか浮かんでこず、はっきり言ってネパールについての知識はゼロに近かったのです。高校2年生をマレーシア留学で過ごしたために、ICCの他の部員達が、1年かけて学んできたことを全く知らずに、留学終了と同時に帰国してすぐさまこのツアーに参加したのでした。ネパールで約1週間過ごして、強く思ったことは「私は甘かった!!」の一言です。
今回の旅行は、自分自身の行動やものの考え方を根本的に考えさせられる旅でした。自分の勉強不足が原因で、戸惑ったこともありましたし、逆に現地のNGOの方々やツアーの友達に支えられたこともありました。2時間以上かけて歩いた山道を越えた後に、私を待っていた小さな村、そして子供達の笑顔。苦労してたどり着いた目的地では、子供達や村人達が手作りの花輪で迎えてくれた歓迎会。時には深刻な話にもなった村の人達との話し合い。それら一つ一つが私の疲労を吹っ飛ばし、幸せな気持ちにしてくれました。
日本とは全く違う環境の中で、日本とは全く違う家庭生活を体験し、大きな目的を持った貴重な体験をし、短い期間でしたが私自身とても成長したと実感できる日々でした。ホームステイやヒマラヤ飛行、ネパール料理も楽しみましたし、かけがえのない楽しい旅でもありました。
ネパールの山深い僻地の子供達の澄んだきれいな瞳に囲まれながら、ひとりの高校生として、今何をしなければならないか、ということを考え、学ぶことができました。今後はこの旅で体験してきた全てを忘れずに、先生達やICCの部員達、そして生徒会の仲間達、そして何よりもネパール現地の人々と一緒に、ネパールに学校を建てるという大きな目的のために話し合いを進め、いろいろな活動をしていきたいと思っています。甘い考えしか持てなかった自分を一挙にここまで決心させたPrecious Experience in Nepalに、今は感謝しています。

(3)進学校としての進路指導
学習環境の変化と生徒の動向
平成4年から月一度の土曜休業が実施され、6年には隔週の土曜休業が始まった。学校完全5日制が導入されたのは9年度、そして、男女共学のスタートした11年度から初めての女子卒業生を出す14年にいたる流れのなかで、以下に挙げるように、生徒を取り巻く学習環境は大きな変化を遂げている。

1、土曜休業が導入される以前は、コースによって履修単位の計が異なっていたり(特に国公立コース)、主要教科の増単位や平日の午後も含めた土曜日午後の演習も行われたりしていた。大学進学中心の学習体制が取られていた。
2、平成7年度からは授業時数が週当たり29時間となった。土曜日にはSC(土曜)講座やクラブ活動などが充てられるようになり、CS講座導入や自主活動・生徒会活動を中心とした新たな取り組みも大幅にできるようになった。
3、男女共学をスタートさせた11年度以降は、少子化による大学受験生の減少により私立大学が推薦入試定員枠を増加させ(30%から50%へ)、一部の上位大学を除き一気に易化した。また、入試制度の多様化が更に進むなか、従来の自己推薦入試に加え、A・O(アドミッション・オフィス)入試が導入され、学力を問わない方式も増加している。

特に、11年度以降は共学による本校入学生徒数増加傾向もあり、演習の実施方法変更(希望選択制)や自主活動の活発化で、一挙に学校行事などが活性化された。反面、授業アンケートによれば、全学年にわたり中学時代よりも学習時間が減少しているという結果が見られ、大学入試制度の変化とそれに伴う入試レベルの易化傾向が、学習意欲の低下に結びついているのではないか、と懸念されている。大学を卒業しても就職が困難な現状もその背景にはある。
学校完全5日制を導入した9年度には、前述したように「新しい学習評価」を導入しており、生徒の自学自習を促す態勢をとっている。また、同時に予備校による通信衛星講座を進学希望者に実施しており、実力向上をめざしてもいる。
ここ数年の不況の影響で短大への進学率が大幅に下がるなか、女子を中心とした進学状況が4年制大学と専門学校に2分化している。本校においても、校内進学説明会や進路希望調査の結果を見ると、男女ともに理容・美容や栄養・調理(製菓)関係に人気が集中している。医療・看護および社会福祉や教育・保育関係の分野は社会のニーズを反映しており、志願者増の傾向にある。
一方、自動車整備士や調理師についてはこれまで同様男子の希望はあるが、建築やコンピュータ(情報処理)関係の希望は減少傾向にある。これは県内には数少ない理系大学も合格しやすくなったことが原因していると考えられる。

不況による就職難
本校生徒の就職動向を見ると、共学以前は男子生徒のみであり、トヨタ系列企業が集中しているという地の利を生かして、自動車関連企業を中心とした製造関係に就職する者が、平均して全体の70%を超えていた。事務・販売関係は、平成8~9年までは12~13%の就職者がいたが、求人倍率が底をついた12年以降は0%である。逆に、サービス業関係は隔年現象も見受けられるが、7年あたりから13%台を維持している。
11年から13年にかけての本校生徒への求人件数は、不況のあおりを受け激減している。バブル全盛期のように、高卒者が「ダイヤモンド」と呼ばれた時期とは社会情勢が大きく変化してしまっている。不況と産業構造が高度化・専門化するなかで、デンソーやアイシンなどのトヨタ系列企業が、一時企業内学園を充実させて高卒者に産業の高度化に対する教育を実施していたが、現在ではそのような教育が大卒者などに対して行われている。大手のある企業では学力を重視の採用試験を実施しており、他企業にも広がる傾向にある。
たとえば「金型業界」では、CADを取り扱うため数学の成績を重視している。学業成績、生活行動面以外に各種の資格や特殊な才能も必要となってくる。また、公務保安関係職の採用基準も厳しくなってきており、警察官・消防職員などの公務員関係の就職も減少している。そのため、13年度からは希望者に対し、添削を利用した「公務員講座」を開講して学力の養成をめざしている。
初めての卒業生となる女子生徒は、男女雇用機会均等法が施行されていても男子と同じような現場を好まず、事務・販売関係を希望するものが多い。これらの女子にとっては求人がきわめて少ない状況である。理由は、パート、中途採用者あるいは派遣社員などの即戦力となる人材を活用する企業が多いからである。いずれにしても、女子校を中心とした他校の就職指導を研究し、資格取得などの効果的な対策を早急に打ち出す必要がある。

創立40周年に向けた新たな取り組み
本校は平成14年に創立40周年を迎える。この節目の年に進学校として更なる発展を遂げるべく、新しい取り組みが始まっている。

●課外講座
本校が導入を決定したとき、CS(通信衛星)講座はすでに9校ほどが導入しているとのことであった。平成9年度の開始当初は「代々木ゼミナール」のサテライト講座を利用した。対象は2・3年生の大学進学希望者(最初は3年生だけ)とし、両学年とも英語、数学、国語の各講座から1または2講座を選択させた。12年度からは、2年生の英語だけを「河合塾」のサテライト講座に変更している。更に、同年からは並行して、希望者に主要3教科を中心に土曜演習(基本演習講座)も導入している。13年度からは2年次の講座は英語だけに絞り、土曜演習に重点を置くことになった。

●小論文ゼミ(添削講座)
私大を中心とした推薦入試が、文部省(現・文部科学省)の指示のもと、面接と小論文の組み合わせ主体の形式となった。国公立大でも推薦入試と二次試験(特に後期試験)で小論文を採用する学校が増えてきた。これに対応するため、小論文ゼミを11年度の3年生と2年生から実施することに決定した。「旺文社」の小論文講座を利用し、現在では国公立文系大学進学希望者も含め、理系大学進学希望者にも広げている。当然、普通の通信添削とは異なり、学校と業者がタイアップしながら日程の作成や指導方法を検討した。国語科の助けも借り、担任中心に指導をしている。

●資格試験対策講座
資格取得による幅広い学力の育成をめざして、次のような対策講座を開設した。

1、英検(実用英語技能検定)
英語力の向上をめざして以前から実施しているが、平成6年には初めてオーストラリアからの留学生の受け入れや、オーストラリアでのホームステイを実施した。7年には1年生対象に国際交流授業や英会話の授業(オーラルコミュニケーション)が始まった。国際化の波が押し寄せるなかで、更なる英語(会話)力のアップに向け、13年からはCSの英検準2級講座を夏期休暇中の演習と同時に開講した。
2、漢検(日本漢字能力検定)
英検の国語版と言ってもよい。レベル、回数・実施時期や受験料は英検とほぼ同じであり、資格も英検同様に大学進学や就職に生かせるメリットがある。最近は漢検に対する関心が高まり、受験を勧めたり、対策を講じたりする学校も増えている。13年の第2回からは校内で講座を実施することになった。
3、公務員講座(添削)
就職希望者を中心に、公務員試験合格をめざす3年生を対象に13年から開始した。大学進学希望者に比べ、演習を受講する機会の少ない生徒に、本来は個別に実施する添削を校内でまとめて演習形式で学習させる試みである。将来はCS英検講座と同様、全学年を対象にする方針である。

●その他
生徒の自主的な進路決定をめざして、以下のような試みがなされている。

1、進路を考える講座
1年生を対象にSCセミナーの一環として、年2回、9月と12月に実施している。第1回は職業選択について、本校OBを中心に外部講師を依頼して行う。第2回は進路希望(就職、専門学校、大学)に応じて受講し、講師は企業や学校に依頼して実施している。生徒は2講座受講して、レポートを提出する。
2、進学説明会
3年生を対象に校内で、年2回、5月と6月に実施している。第1回は系列校の愛知学泉大学と短大に依頼して学部・学科の内容説明を中心に行い、本校のOBからは大学生活(キャンパスライフ)を説明してもらっている。第2回は大学・短大進学希望者と専門学校進学希望者に分け、それぞれ依頼をした学校に学部・学科や大学生活全般を説明してもらっている。なお、業者に依頼して本校単独で説明会を実施することはしていない。
就職希望者は企業見学会に参加させ、校内でも研修会を開催している。また、2年生の扱いについては、これまで7月の夏休み前に実施していたものを3年生と同一日(第2回)に別な方法で実施する方向で、検討しているところである。

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3、インターネット利用の職業および進路適性検査
導入間近の「総合的な学習」の一環として、14年からコンピュータ室でパソコン利用の授業が検討された。これは1・2年で実施する進路適性検査や職業適性検査に引き続き、3年次の進路決定の有効な手段となることをめざしている。

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(4)21世紀に通用する生徒指導
創立当初から行われてきた生徒指導が、21世紀に通用する生徒指導へと大きく転換しつつある。これには、寺部曉への学校長交代によるものと、男女共学化によるものが大きい。
大きく変わった点は以下のようなものである。

1、セルフコントロールのできる生徒、コミュニケーションのできる生徒の育成をめざす
2、制服の改定・制定
3、頭髪などについて
学年の行事時と各学期に一度、生徒指導部、学年会の計画により指導することとし、1カ月ごとの一斉指導は行わない。
4、特別指導
生徒の処罰は学則に定める精神に基づき、教育上の必要を認めて懲戒としてこれを行い、あくまで教育的に、生徒の向上発展を期して愛情と情熱をもって厳しく実施することとした。生徒への処罰に「学校謹慎」を増設、処分申し渡し時における日付無しの退学願提出を廃止した。

21世紀に通用する生徒指導という形は整った。しかし実際に行ってみるとまだまだ問題点が多く発生し、創立当初から行ってきた生徒指導以上の成果は上がっていない。現学校長の教育方針である「見逃さない」「見落さない」「見放さない」の3原則を教職員全員が周知徹底したとき、この生徒指導が実を結ぶものと確信する。

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