第4節 躍動する生徒たち

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◇この10年間の学校行事

(1)学校行事①

修学旅行

令和元年度(2019)は、新型コロナウイルス感染拡大のためシンガポールを中止とし、急遽代替コースとして広島・大阪コースを提案した。令和2年度・3年度についてはシンガポールを提示せず、石垣島コースを新たに取り入れた。令和元・2・3年度はコロナ感染が終息せず結局中止となった。令和2年度・3年度の2年生については翌年度に代替行事としてナガシマスパーランドへ遠足に行っている。

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フレッシュマンキャンプ

フレッシュマンキャンプについては、「大芝荘・阿南少年自然の家・駒ヶ根ふるさとの家」の3か所で実施している。2泊で行われていたキャンプも平成25年度(2013)からは1泊2日となった。

令和2年度(2020)は新型コロナウイルス感染拡大のため宿泊せず、アシスタントの話のみとなった。翌年度も宿泊は中止としたが、「フレッシュチャレンジャー」と題し、クラス討議等を校内で実施した。

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体育祭・球技大会

毎年体育祭は6月初旬に行われているが、新型コロナウイルス感染拡大のため、令和2年度(2020)・3年度(2021)の体育祭については中止となった。12月実施の球技大会は中止することなく感染対策を徹底した上で実施した。

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学園祭・生徒会・自主活動

本校の学園祭をはじめとする学校行事、生徒会活動・自主活動は、教育づくりの根幹で、行事の成功だけではなく、生徒同士の関係づくりや自己の変革・成長、更に外の世界との出会いを通して、自己肯定感を生み出し、社会をつくるひとりとしての意識が生まれる本校らしい教育活動の場である。

学園祭は、「1クラス1企画」にこだわり、クラスづくりの最大の峰として取り組まれ、生徒会・学園祭実行委員会や学年代表者会議と各クラスが連携する中で、テーマ性を持った企画やダイナミックな取り組みも生まれている。同時に、模擬店・芸能人企画・エンターテイナー企画をはじめ、実行委員会運営企画は、学園祭のもつ祝祭性・非日常体験の場として雰囲気を高め、生徒の満足度を上げるものとなっている。一方で、「テーマ企画」は、社会全体に目を向け、タイムリーなトピックを取り上げ、全校生徒に社会への問題意識を喚起し、具体的取り組みへの機運を高める企画となっている。東日本大震災以降、岩手県立大船渡東高等学校との継続的な交流や、「福島ひまわり里親プロジェクト」等、東北に生きるさまざまな人々とのつながりの中から学んでいることを礎としながら、震災復興・平和・原発・憲法・米軍基地問題・貧困・格差・教育などのテーマで、「ナマ」の現実を学びながら、さまざまな「矛盾の構造」に切り込み、全校生徒で共有する場となっている。近年は、各教科会とのコラボ授業も展開され、本校らしい教育活動として、各種報道でも取り上げられている。

令和2年度(2020)以降、コロナ禍により学園祭の開催には困難を伴う状況があり、一部企画の縮小や一般公開の中止を余儀なくされてはいるものの、実行委員会及び顧問団の奮闘、また全校生徒・教職員・父母の協力もあり、感染防止に最大限の対策をとりつつ、クラス企画や実行委員会企画などを開催できていることは、本校において学園祭が大きな教育の装置となっていることを、生徒・教職員・父母の共通認識として持つことができているあらわれと言えよう。

このほか、生徒主体で運営される新入生歓迎会(4月)や卒業フェスティバル(2月)は、本校の自主活動の取り組みを共有する場となっているとともに、生徒・教職員のつながりを象徴する場面として、学校・学年集団のモチベーションの高揚に大きく寄与している。また、日常の生徒会活動や学年代表者会議の取り組み等は、生徒同士が触発し合いながら、成長する場となっている。

(2)学校行事②

創作ミュージカルこの10年

本校自主活動の根幹として位置付けられてきた創作ミュージカルは、令和3年度(2021)で第34次の活動となる。この間、教員側では担い手を替えながら、30年以上にわたり「考え続けるんだ、『賢い』ってこと」というテーマを社会や生徒たちをとりまく現実と重ね、創作してきた。

平成23年(2011)の東日本大震災以降、東北とのつながりが生まれ、そこからさまざまな学びが芽生える中で、人間観・社会観を揺さぶられた生徒たちも多い。また、学園祭テーマ企画や、多様なボランティア活動・自主活動などを通して、これまでの価値観を覆された体験も生まれている。更には、社会が複雑化していくなか、その狭間で「当事者」として、さまざまな闇を抱えながら日常を送っている生徒も多い。こうした体験を創作委員会で共有し、実体験をモチーフにして創作している。

32次以降はコロナ禍に翻弄され、上演が叶わなかったり、練習・作業や演出上での制約を多々受けながらの活動が続いているが、それをも創作議論の材料にしながらの取り組みとなっている。

「正解のない問い」と向き合っている私たちにとって、「正解がない=考えることを止める」のではなく、「だからこそ、考え続けるんだ」という姿勢がこれほど求められている時代はない。創作ミュージカルの取り組みがひとつの形として本校の教育の一つの土台であり続けたい。

(3)東日本から学ぶプロジェクト①(生徒会)

震災が起こった平成23年(2011)の夏から、生徒会をはじめ部活動単位で、また地歴公民科が主催する東北セミナーで、多くの生徒が東日本を訪れ学び様々な交流を築いてきた。

生徒会が主となる夏の東北訪問のきっかけは、安城七夕まつりとほぼ同時期に行われる盛町灯ろう七夕まつりの復興に向けて、安城市がボランティアを募ったことによる。市の助成と学園のプロジェクトを受け、生徒会や実行委員の生徒たちは願い事風船や短冊受付ブースの運営を担い、2つの祭りを支えてきた。また、現地大船渡東高等学校生徒会と夏の訪問と学園祭への招待による双方向の往来を重ねた。記念樹が送られたり、訪問をまとめたパネルの学園祭での展示や被災当時の話や防災について意見交換、また同高校合宿所で寝食を共にしたりしたこともあった。これらの活動を軸に、3陸鉄道との出会いから、学園祭テーマシンボルを製作し、愛知学泉大学学生会と日程を合わせ、それぞれが行ってきた活動を共有し、後述する福島への訪問など、様々な出会いや活動の広がりを生み出してきた。

震災直後は市の助成もあり、バスを仕立てて生徒会をはじめ多くの生徒が参加した。その結果、学園祭では東北や震災をテーマとしたクラス企画が並んだ。安城市の助成が終了し、地歴公民科の東北セミナーが幕を閉じた後も、学園のプロジェクト継続により役員を中心に数名でも東北にメンバーを送り続けた生徒会は、毎年学園祭生徒会企画で東北や震災を取り上げ、自分たちの交流を形にしてきた。学園祭に来校した大船渡東高等学校の生徒が、挨拶で震災当時の様子を語ったとき、1,500名を超す体育館が水を打ったように静まりかえり、その話に聞き入る場面が生まれた。

しかし、10年の節目を迎えるかとしていた矢先、新型コロナウィルス感染拡大により現地に赴くことができなくなってしまった。その中で大船渡東高等学校とはリモート交流会を実施、手指消毒の足踏み装置が寄贈された。そして1年を経たこの冬、やっと東北を訪れ再会を果たすことができ、改めて「福島ひまわり里親プロジェクト」への協力を確認する形で、新たな関係を築くきっかけとなった。

東日本から学ぶプロジェクト「福島ひまわり里親プロジェクト」とのつながり

特定非営利活動法人チームふくしまが取り組む「福島ひまわり里親プロジェクト」との出会いは、平成29年(2017)、商業2年1組の学園祭クラス企画だった。福島から取り寄せた331粒の種を里親となり育て、1万9,394粒を送り返した。更にゴッホ作品「ひまわり」のちぎり絵を寄贈。翌年、新宿SOMPO美術館でのひまわり播種にも参加。関係性が一気に深まった。

平成30年(2018)、プロジェクトは生徒会に引き継がれ、特別常任委員会の活動となった。学校だけでなく、家庭への協力も依頼した。この夏、生徒会役員等6名の生徒が大船渡東高等学校との交流の後、福島の地を訪れ、山口祐次氏から話を聞いた。震災直後の様子や避難の状況、様々な困難や決断。単身赴任先から一時帰宅し、下校途中の娘さんを見つけ、思わず名前を叫んだ話には、皆もらい泣きした。福島第1原発に近い富岡町に暮らしていた山口氏。話を聞いたこの日は、帰還困難区域だった自宅の解体を決意した日でもあった。

平成31年(2019)3月、福島県あづま総合運動公園開催の「ひまわり甲子園全国大会2019」に高校生の部代表で出場。生徒2人が取り組みを報告。「いろいろな活動を通して、誰かから尊敬されるような存在になりたい。」との思いも伝えた。「風評」と「風化」と闘う福島の姿を知った。

令和3年(2021)3月、コロナ感染症の影響で延期になっていた「ひまわり甲子園全国大会2020」に高校生の部代表で出場。リモートでの交流となった。震災から10年、東北との関りを続ける高校生の姿はテレビ愛知、キャッチネットワーク、中日新聞、毎日新聞などでも取り上げられた。

全国から福島に届いた種は、県内随所に植えられ、復興のシンボルとなっている。種の送付や仕分作業は、福祉施設の雇用対策にもなっている。種から抽出された油は地元バスの燃料にもなっている。福島を励まそうと始めた里親の活動だが、多くの人々とつながりのお陰で、逆に私たちが元気をもらっていることに気づかされる。令和3年(2021)3月、震災から10年を迎えたが、今後も困難な状況にある人々の現状を知る努力、言動や魂に触れる機会を持つことが必要である。

(4)東日本から学ぶプロジェクト②

東日本から学ぶプロジェクト「合唱部ボランティア演奏旅行」

合唱部「東日本ボランティア演奏旅行」の活動は平成24年(2012)から7年行っている。平成30年(2018)には23名の生徒が参加し、岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市、南3陸町の各地でミニコンサートを開催した。岩手県大船渡市ではサンリアショッピングセンター、老人ホーム蔵ハウス、大船渡保育園、南3陸町では伊里前復興住宅、さんさん商店街を訪問している。また演奏だけでなく、大津波の脅威と経験を映像や語り部さんを通じて後世に伝えるための震災学習として、南3陸ホテル観洋の語り部バス、大船渡津波伝承館を訪問した。

ボランティアに卒業後も含め5年間参加した生徒の感想の一部を紹介する。

「印象に残っているのは、南3陸町にある被災した中学校の津波が到達した時間で止まった時計です。震災から約6年半が経ち、復興が進み、街並みが変わっても、もう二度と会えない人がいるという現実にとても心が痛みました。その一方で震災以来初めてスーパーマーケットが新しく開店したと聞き、復興が進んでいることを感じました。不自由なく生活できていることを当たり前だと思わず、感謝の気持ちを持ち、その気持ちを言葉にして伝えられる人になりたいと思いました。多くの人と出会い、自分の生き方を考えるきっかけとなった東北演奏旅行に参加できたことは人生の財産です。」

私たち合唱部は、音楽が人と人を結びつける重要なコミュニケーションツールだということを実感している。人とのつながりや命の大切さを学ぶことのできた演奏旅行だった。

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東日本から学ぶプロジェクト「男子サッカー部ボランティア」

平成23年(2011)12月25日~29日。最初に行かせていただいた時から2021年で11回目の東日本から学ぶプロジェクトとなった。これまでに約70名の選手、マネージャーが一度は参加している。参加した選手の中には、愛知学泉大学に進学し、学生会として福島を再度訪れた生徒もいれば、愛知ボランティアセンターを通じて他の被災地にボランティアに行った生徒もいる。平成29年(2017)頃までは、規模や内容は様々にしろ、復興の手伝いを体を使って行っていた。瓦礫撤去、海岸清掃、仮設住宅清掃など、人手が不足しているところに行って、ボランティアを行っていた。

平成30年(2018)以降は体を使っての貢献というより、「伝承」のお手伝いをするというプログラムになった。令和2年(2020)、コロナウイルスの影響で現地に行くことはできなかった。南3陸ホテル観洋の伊藤氏に相談をし、リモートで現地の様子を伝えていただいた。また、ともしびプロジェクト代表の杉浦氏には、来校していただいて講演を伺った。

宮城県気仙沼市や南3陸町はまだ復興に向けて歩みを進めている最中である。特に南3陸町は見方によっては毎年景色がそれほど変わらない。10年経った今でも、いまだに防潮壁を作っている景色を見ると何も言えなくなる。生徒の感想の一つに「行かないとわからないことがたくさんあった」というものがあるが、まさにその通りである。

令和元年(2019)から石巻市立大川小学校で、語り部ボランティアの方にお話をしていただいている。「判断の大切さ」「学校で働く者としての責任」「その後の学校の対応」を考えさせられた。令和3年(2021)は実際に娘さんを亡くした親御さんからお話を伺った。雪降る大変寒い中、生徒は真剣に聞いていた。津波の危険が少しでもあるのであれば、とにかく高いところへ。自分の命は自分で守る。自分の命を守ってこそ、大切な人を守ることができる。参加した全員に刻まれた言葉だ。

令和3年(2021)気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館を訪れた時、宮城県気仙沼向洋高等学校の生徒が語り部をしてくれた。生徒は、震災当時5、6歳。幼稚園や保育園にいて記憶は断片的にしかない。彼らは伝える大切さを理解し、語っているという。同じ歳の高校生が志を持って語る姿は、生徒の印象にも深く残っている。

男子サッカー部の中でも語り継ぐ活動を続けている。先輩達を招き、当時の様子を語ってもらっている。いつかくるであろう南海トラフ地震で少しでも多くの命を救えるように貢献していきたい。

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(5)全国で躍動する運動部の10年の実績

バスケットボール部は、全国大会常連校として、平成28年(2016)には6年ぶりとなるインターハイ男女アベック出場を果たした。特に女子は、平成25年(2013)にインターハイ3位。平成26年(2014)はウィンターカップ4位。そして平成29年(2017)のウィンターカップでは試合終了間際まで手に汗握る熱戦を繰り広げ惜しくも準優勝ではあったが、多くの人に勇気と希望を与える素晴らしい試合を展開した。選手個人としては野口さくら選手がU17女子ワールドカップ日本代表として活躍した。

次に、陸上競技部は、平成24年(2012)以来インターハイ連続出場を記録し、平成26年(2014)以降はインターハイ連続入賞を遂げている。令和元年(2019)沖縄インターハイでは、2000年の安城学園高校陸上競技部史上初優勝した西村みき以来のインターハイ優勝者を2名も輩出し(小寺波音・3段跳、近藤未空・円盤投)全国の舞台でも総合でフィールド優勝校に輝いた。またJAPANを胸に、世界ユース選手権ウクライナ・ドネツク400mハードル、ユースオリンピック・アジア予選タイ・バンコク大会女子200m出場などの活躍も目を引いた。令和2年(2020)はコロナ禍でインターハイ中止となり喪失感・絶望感を味わった中で、女子が愛知県高校駅伝大会初優勝により全国高校駅伝大会出場権を獲得した。全国高校駅伝大会初出場13位の快挙を見せると、翌令和3年(2021)も2年連続2回目の愛知県高校駅伝大会優勝を果たし、続く東海高校駅伝大会でも初優勝で全国高校駅伝大会に弾みをつけた。全国高校駅伝大会は雪が舞う中、学校最高順位の11位、自己ベストから当日の記録を換算した発揮度ランキングでは全国2位を達成し、チームメンバーの絆・信頼から来る度胸の良さと勝負強さを発揮し、応援してくださる多くの方に勇気を与える走りをした。

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卓球部は、令和3年(2021)東京オリンピックの混合ダブルス金メダル獲得をはじめ、昨今の卓球人気に伴い高校生の登録人数も増えている中で、この10年間の活躍は、全国高等学校選抜卓球大会学校対抗の部3回、個人の部1回、全日本卓球選手権2名、インターハイシングルス2名、ダブルス2組が出場した。日ごろから感謝の気持ちを忘れず、無限の可能性を信じて練習に励んでいる。

アーチェリー部は、特に女子は、平成25年度(2013)以降、8年連続で東海総体へ出場しており、平成25年度(2013)・令和3年度(2021)は団体出場を果たした。また平成25年度(2013)はインターハイへ宮地朱音・後藤真穂・浅井優奈・本多優佳、令和2年度(2020)は全国選抜大会へ崎田茉海が出場した。男子は東海総体へ平成28年度(2016)−平成30年度(2018)で出場し、海野直幸が平成28・29年度(2016・17)に全国選抜・インターハイ・国体出場と活躍を見せた。

ダンス部は、全国高等学校ダンスドリル選手権大会2011・2012・2013・2018の4回全国大会出場を、令和3年(2021)には、全国選手権大会USA Nationals 2021全国決勝大会出場を果たす活躍を見せている。また、スモールチームが、全国ダンスパフォーマンスコンテスト2021全国決勝大会で準優勝、第9回全国高等学校ダンス部選手権で全国決勝大会出場、第14回日本高校ダンス部選手権で全国大会出場を果たし、ラージチームが、全国高等学校ダンスドリル選手権大会2021で全国大会出場、第9回全国高等学校ダンス部選手権で全国決勝大会出場、第11回全日本高等学校チームダンス選手権大会で全国決勝大会出場、第14回日本高校ダンス部選手権で全国大会出場を果たすなど、全国大会常連校として華々しい活躍を見せている。

どの運動部活動も目標達成に向けて過程を大切に「高校生らしく溌溂と努力する姿勢」は、教育の一環として素晴らしい活動である。また生徒会を中心に頑張る仲間を応援する温かい校風も、部活動生の励みとなり、また応援する側にも希望を与え、学校にとっても良い相乗効果になっている。今後も、躍動する高校生の姿が輝き続ける、活気ある温かい安城学園高等学校でありたい。

(6)躍動する文化部の10年の活躍

コンクール活動

吹奏楽部は平成23年(2011)、平成26年(2014)に全日本吹奏楽コンクールに出場、平成29年(2017)には中部日本吹奏楽コンールで1位を受賞。アンサンブルでも平成28年(2016)に全国出場をはじめ、中日重奏や東海大会でも上位となっている。平成23年(2011)に初出場で全国金賞となったマーチングコンテストではパレード部門で10年連続出場し金賞を6回受賞している。

弦楽部は全日本合奏コンクールで毎年全国大会に進出している。ソロ部門・アンサンブル部門にも積極的に参加し、令和元年(2019)から3年連続アンサンブル部門で金賞を受賞している。

合唱部は愛知県合唱コンクール、ヴォーカルアンサンブルコンテストで優秀な成績を残しており、令和3年(2021)には合唱コンクールで中部日本大会に進出した。令和2年(2020)には独唱で日本クラッシック音楽コンクールに出場した。

箏曲部は平成23年(2011)に全国総文祭に出場、以降県大会で優秀な成績を残している。

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地域貢献・東北支援・演奏活動

弦楽部・合唱部ともに、毎年8月に東北復興支援演奏会を行っており、現地の方々との温かい交流を行っている。吹奏楽部は七夕まつりを始め安城市の様々な行事や小中学校・企業からの依頼演奏を積極的に行っている。デンマークや台湾の高校生との交流や、平成27年(2015)にはウィーン楽友協会ホールで演奏会、令和元年(2019)には台湾へ招待演奏を行った。吹奏楽・弦楽・合唱・箏曲ともに定期演奏会や地域コンサートを積極的に主催している。

令和2年(2020)からのコロナ禍により、特に吹奏楽部・合唱部は練習が大幅に制限され、コンクールも中止もしくは録音審査となり、地域での演奏活動もほぼ中止された。マスコミに取り上げられたオンライン合奏など、気持ちが途切れないように工夫はしたものの、影響は大きい。

(7)個人の活躍

個人レベルでは、なぎなた・テコンドー・クライミングの3競技において全国で大活躍した生徒たちがいる。特にクライミングは全国大会出場のみならずワールドカップにも出場、世界を転戦して好成績を残した。令和4年(2022)はボルダリングでジャパンカップ優勝。

なぎなた

中川泰輔(安城市立安祥中学校出身):平成25年(2013)6月、なぎなた東海大会優勝、同年12月 若潮杯争奪なぎなた大会出場(全国)

テコンドー

増田幸朗(岡崎市立矢作中学校出身):平成26年(2014)7月、JOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニアテコンドー選手権大会 全国3位、平成28年(2016)7月、JOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニアテコンドー選手権大会

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クライミング

倉菜々子(刈谷市立刈谷南中学校出身):平成28年(2016)4月、IFSCクライミング・ワールドカップ35位、同年5月、全日本クライミングユース選手権ボルダリング競技大会5位、同年6月、クライミング リードジャパンカップ35位、同年12月、第7回全国高等学校選抜クライミング選手権大会 全国11位・愛知県1位、平成29年(2017)10月、えひめ国体 山岳競技 ボルダリング 山岳リード決勝4位・ボルダリング決勝3位、同年12月、第8回全国高等学校選抜クライミング選手権大会 全国準優勝、平成30年(2018)7月、IFSCクライミング・ワールドカップ 日本代表 中国大会9位、同年11月、IFSC−ACC クライミングアジア選手権 倉吉国際大会 女子ボルダリング第2位、令和4年(2022)2月、ボルダリング ジャパンカップ 優勝・全4課題(コース)を完登して大会初制覇

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