第1節 この10年間の流れ

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学校法人安城学園の附属幼稚園は、昭和25年(1950)創立の愛知学泉短期大学附属幼稚園(森脇康代園長)、昭和41年(1966)創立の愛知学泉大学附属幼稚園(芳我岳思園長)、昭和50年(1975)創立の愛知学泉大学附属桜井幼稚園(木村順美園長)の3つである。創立者寺部だい先生の意志を受け継ぎ、故寺部紀予子園長の教育理念を3園共通のものとし、それを土台にしてそれぞれの幼稚園がそれぞれの園長のもと、子どもたちの生きる力・健やかな心と身体を育むことを願い、教育を行ってきた。

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この間、園長は次のように交代した。まず、大学幼稚園は、昭和57年(1982)以来園長を務めた伊藤慶美が退職し、平成19年(2007)からは木村順美がそれを受け継いだ(同時に園長代理として芳我岳思が就任した)。なお木村園長は桜井幼稚園園長を兼任した。平成22年(2010)からは芳我岳思が園長に就任した。短大幼稚園は、平成14年に築山芳夫が園長となり、18年(2006)には青山秀継が、20年(2008)には森脇康代がその後任となった。桜井幼稚園は、昭和58年(1983)木村順美が園長に就任し現在に至っている。この歴代園長の下で、この10年間、四大精神に基づく教育の伝統が受け継がれ、安城という地域に根ざす幼稚園であることを求めつづけてきた。

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この間の動きとしては、平成20年に桜井幼稚園の園舎を、岡崎学舎に移転した愛知学泉短期大学桜井学舎の跡地に全面改築したこと、平成21年(2009)に大学幼稚園の園舎を全面改築したことは、大きな動きであるが、これについては後に改めて述べる。
また各幼稚園とも満3歳児保育導入を図ったことが注目すべき取組みである。満3歳児保育とは、年少組に入園する前の年齢の子どもで満3歳に達した子どもを入園させることである。社会の変化とともに年少児への保育への期待が高まり、このような動きが生まれた。桜井幼稚園は、平成20年に満3歳児保育を導入し、短大幼稚園・大学幼稚園は翌平成21年から満3歳児保育を導入した。
なお、この間、平成15年(2003)に短大幼稚園が、愛知県私立幼稚園連盟から創立50周年功労園表彰を受け、平成18年には、桜井幼稚園が創立30周年功労園表彰を受けている。
平成23年(2011)3月11日、東日本大震災がおきた。これに対して安城学園の各設置校はさまざまな救援・義捐活動を行った。各幼稚園では次のように対応をした。
まず短大幼稚園は、新聞社を通し、義捐金を送った。また絵本作家長谷川義史デザインのTシャツを全園児及び保護者に購入希望をとり、その売上げを被災地に送った。大学幼稚園も園で集めた義捐金を寄付した。桜井幼稚園は、平成21年度のキャンドル会(年長児参加)で東北の子どもたちへ風船(種入り)を飛ばした。同時に東北の保育園でも実施された。また、東北物産展を定期的に実施し支援した。また、3園共通の事業として、安城学園創立100周年記念行事の一環として作成した幼稚園の制服を着せたキューピーを販売し、その売上金をすべて学園全体として行っている「東日本から学ぶプロジェクト」基金に寄付し、継続的に実施している。

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