第2節 募集状況

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募集の状況
園児の募集は、各幼稚園にとって大きな問題である。しかし、この10年間も少子化の流れは変わることがなかった。それどころかその流れは今まで以上に強まっている。表は全体の概略を示したものである。
短大幼稚園は、総定員209名(年少69名・年中70名・年長70名)であり、3園の中ではもっとも規模が小さい。やや定員を下回る程度で推移し、平成24年度(2012)には定員を超えている。
大学幼稚園は、定員規模が一番大きく、総定員314名(年少108名、年中105名、年長105名)であった。平成20年度(2008)から22年度(2010)では、定員に満たなかったが、平成23年度(2011)・24年度(2012)は、回復し定員を満たしている。
桜井幼稚園は、総定員280名(年少88名・年中96名・年長96名)である。平成21年度(2009)以降、かなり定員を下回っているが、24年には回復のきざしが見えている。

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募集活動と今後の課題
各幼稚園はそれぞれ1年中を募集活動と考え、日頃の保育、職員の保護者への対応などが評価され、口コミによる募集結果として園児数に反映されるよう職員一同日々努力してきた。外部からの専門講師による保育中のプール指導・体操指導・英会話指導をはじめ、未就園児対象のひよこランド(大学幼稚園)・たんようランド(短大幼稚園)・わくわくランド(桜井幼稚園)・オープンガーデン(土曜日園開放)・各種課外教室などが、保護者から高い評価を得ている。中でも未就園児対象の企画は幼稚園を見ていただける絶好の機会である。その日に幼稚園のシステムに関して個人的に説明を求められる事も多い。これらが募集の補助的な役割をしている。
今後、安定的に募集を行うには、建学の精神をどのように実現し、どのように時代が変わろうとも子どもたちにとって、これだけは守りたいものと保護者のニーズに合わせるものとのバランスを考え、全体としては、在園児の保護者に満足してもらえる保育を提供しなければならない。そうすることにより、おのずと募集の問題は解決するはずである。

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