第4節 国際交流の展開

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前寺部清毅理事長は、常々『環太平洋構想』を標榜し、カナダのカピラノ大学と姉妹提携(昭和58年)、中国北京第二外国語学院と学術文化交流協定(昭和62年)、更に、アメリカニューイングランド大学と教育交流協定(平成元年)を締結し、広く海外に目を向けてきた。
この10年間の国際交流に関する主な事項を列挙する。

1、中国国家経済体制改革委員会経済体制・管理研究所と本学経営研究所の3年間(平成4年~6年)の共同研究の成果が、『中国の企業改革』『中国の企業経営』として刊行された(税務経理協会刊)。
2、寺部清毅学長(平成6年)、寺部曉学長(11年)、石川賢作経営学部教授(7年)が、北京第二外国語学院から名誉教授の称号を授与された。
3、中国上海の復旦大学との学術交流協定を締結(2年)。
4、コミュニティ政策学部の開設に伴い、留学生を入学定員枠として受け入れ、現在、大学全体で7カ国、119名が在学している。中国の北京第二外国語学院からは交換留学生2名と私費留学生数名を受け入れている。
5、大学オーケストラのウィーン・プダペストでの演奏(12年3月)に引き続き、上海、ハノイ、ソウルにおいて90周年記念国際オーケストラプロジェクト(14年3月)が実施された。
6、経営学部の国際交流では、中国との関係がかなり大きな比重を占めてきた。これは、寺部清毅学長の「環太平洋を重視せよ、特にアジアが重要」との方針に基づいて活動した結果である。このことは経営学部設立時のカリキュラムにもうかがうことができる。語学においては英語を共通のベースとし、そのうえに、英語、中国語またはインドネシア語を選択する。この語学を基礎にアメリカ学概論、同特論、中国学概論、同特論、東南アジア学概論、同特論を置き、基礎から専門分野を一貫する3本柱で環太平洋をほぼカバーできることになっていた(しかし、12年度からのカリキュラムでは、この点に若干の修正が加えられた)。
7、安城学園高校における海外修学旅行(韓国・シンガポール)、語学研修(イギリス、カナダ、オーストラリアなどへのホームステイ)、社会科教育の一環としての「世界史セミナー」、クラブ活動での海外交流(吹奏楽部、インターアクトなど)、留学生の受け入れ、語学教育(英語、中国語、スペイン語、ハングル語)の充実、など
8、岡崎城西高校における海外修学旅行(中国)、語学研修(オーストラリアへのホームステイ)をはじめ、姉妹校提携(オーストラリアで2校)、協力校づくり(オーストラリア、マレーシア、ネパール)、韓国東亜高校とのハンドボール交流試合などがあげられる。この他に、学園創立90周年を記念したネパールでの学校づくりへの取り組みは、国際貢献として特筆される。

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