第7節 学園シンボルマークの制定

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平成8(1996)年6月、安城学園シンボルマーク制定委員会が発足した。委員会は学園本部・幼稚園・学園高校・城西高校・短大・大学からの計10名の委員で構成された。
同年7月、シンボルマークの位置づけが決定した。当初は、安城学園創立85周年の記念マークとして制定することが予定されていたが、85周年を機に学園全体を象徴するマークとして制定することになった。そして、85周年を迎えた安城学園を広く外部にアピールすることを考慮し公募とすることを決定し、平成9年4月、募集要項を全国に発送した。発送先は、「全国の美術・デザイン関係の大学・短大・専門学校」「本学園と関係がある中学・高校」「地域の市役所の広報誌係」「3社の公募雑誌編集部」で、応募締切りを5月末日としたところ、応募総数が602名、1,200点に及ぶ作品が寄せられた。

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審査は、最終審査を入れて4回行われた。応募締切り後の第一次審査で全応募作品の中から200点を選出し、応募者リストを作成した。次いで6月の第二次審査で200点の中から15点を厳選。7月、第三次審査としてその15点を各設置校に巡回展示し、学園全教職員に、一人2票無記名の条件で人気投票をしてもらい、上位5点を入賞候補作品とした。なお、投票総数は289票で投票率は63%であった。そして10月、理事会において最終審査が行われた。これまでの審査の経緯説明と入賞候補作品5点の解説後、理事会は、5点の中から本学園の理念を十分表現し視覚伝達性にも優れている1点を選出し、安城学園のシンボルマークに認定した。
11月、寺部曉理事長より学園の全教職員にシンボルマークの決定が発表され、次いで、シンボルマーク発表会と入賞者の表彰式が行われた。
「安城学園シンボルマーク」の作者は、山形市在住のグラフィックデザイナー、松岡英男さん(58歳)である。
シンボルマークは安城の「ア」「A」をモチーフとし、建学の2つの理念をベースに地域社会に根をおろし未来を見つめる広い視野と心が表現されている。全体で鵬が天に向かって羽ばたくイメージも盛り込まれている。マークの2色は、マーク右の形の青色が未来を見つめる「先見性」を、左の形の緑色が地域に根差す「庶民性」を表現している。

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