第2節 愛知学泉大学

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(7)研究所それぞれの活動
生活文化研究所は、昭和47年、安城学園創立60周年記念事業の一環として創設された。したがって研究所は、学園創立90周年の平成14年には、創設30周年を迎えた。その間、所長は7名が務めている。
創設以来結成された研究班は21班にも及び、研究活動の成果は学会や学内の報告会で発表されている。また、研究報告書は30年間で42冊となった。
経営研究所は昭和62年の経営学部発足と同時に開設され、経営諸学の研究に関係する活動を積極的に行ってきた。近年は、著名な講師を招いた講演会の開催や学外との共同研究の実施により、学内にとどまることなく広く社会の発展に貢献している。
8年には、学部の設立に先立ってコミュニティ政策研究所が発足した。コミュニティ政策学部が取り組み、果たし得る課題をできる限り明らかにしておきたいとの思いからであった。研究所の形は先行の2研究所のそれを踏襲していたが、その対象の特殊性によって当初からコミュニティ政策に関心を持つものすべてに開かれた組織とされた。

(8)現代学生気質
このごろの学生は、全体的に見て不活発であり、受け身的であり、その傾向は年々強まっているようである。人員や諸施設が分散し規模のメリットを享受できない、学舎が郊外に位置するために街の活気が届かない、アルバイト過剰などで学生のキャンパス滞留時間が短いなど、設備や地理的条件に起因するものもあるが、学生の気質自体にも問題はあるようである。
本学の建学の理念は「庶民性と先見性」である。このような気質を持つ現代の学生に、学校がこの2つを併せ持つ理想像を期待するためには、学内外における学生の積極的な活動を、学校としても促進していかなければならない。それとともに制度的なインフラを整備していくことも今後は必要になる。

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