第8節 将来展望

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(1)「中期計画」における愛知学泉大学の教育

本学の教育目標は学校法人安城学園寄附行為のもと、「社会的に自立して生きていく上で必要な

①スキル・リテラシー・教養等に関する一般的知識・技能、②職業に関する専門的知識・技能、③建学の精神・社会人基礎力・pisa型学力・直観力・自然体を統合的に身に付けて、地域及び国際社会に貢献する社会人を育成する」と定められている。それはすなわち「智・徳・体・感・行」に基づいた「自学・共学システム『学びの泉』」によって、教育を推進することである。

令和4年(2022)から令和8年(2026)の教育実施の長期の展望に照らした「智・徳・体・感・行」教育の開発と実践は、中期計画案の第一段階では、「智・徳・行」を焦点に自学・共学システム「学びの泉」の開発と教育実践の確立を目指している。この開発と実践は「学びの泉開発委員会」を中心に推進される。また、「智・徳・行」システムの進捗を踏まえて、第二段階となる「体・感」教育の開発と実践に着手する。

●「智」を鍛える教育システムの構築

「智」は、教育目標の達成と潜在能力の開発に必要な学力の獲得を目標に「獲得する力×活用する力×解決する力」として一つに統合された学力、すなわち「pisa型学力」と定義されている。

令和4年度(2022)からは、第1ステージ(正課授業)では知識の獲得・活用・課題解決を評価する「pisa型学力」を成績評価の9割とし、この成績評価を検証・改善するサイクルを構築する。令和6年度(2024)以降は、第2ステージ(課外授業や活動)、第3ステージ(地域社会との連携活動)及び第4ステージ(海外交流活動)を通した学生の主体的な「pisa型学力」を可能にするシステムの構築を図る。

●「徳」を鍛える教育システムの構築

「徳」は、創立者寺部だい先生から受け継ぐ潜在能力を可能性の限界まで引き出す「真心・努力・奉仕・感謝」の「四大精神」を具現化した教育の実践である。令和3年度(2021)には、本学の四大精神の定義、行動目標および評価レベルを完成させ、また、第1・第2ステージにおける学修・学生生活・就職活動における実践場面での行動目標を達成するためのセルフチェックも作成している。

令和4年度(2022)からは、初年次教育として「寺部だい自叙伝『おもいでぐさ』」を読み解き、四大精神を観点に「私のおもいでぐさ」として自己の誕生から大学卒業までを授業内で完成させる。更に第1・第2ステージは、四大精神の行動目標の達成度を検証・改善するサイクルを構築する。令和7年度(2025)以降は、学生自ら評価した四大精神を自己改善できるシステムの構築を図る。

●「行」を鍛える教育システムの構築

「行」は、「複数の人々がお互いに協力・協働して共通の目標・共通の課題を解決していくにあたって、一人ひとりのメンバーに要求される『前に踏み出す力』『考え抜く力』『チームで働く力』という3つの能力を統合した行動特性のこと」であり、本学ではこれを社会人基礎力と定義している。令和元年度(2019)、全ての科目で成績評価の1割を学修行動(社会人基礎力)とし、卒業要件を満たす社会人基礎力を単位認定に結び付けるシステムを構築した。また、第1・第2ステージにおいては、社会人基礎力の活用場面を学修・学生生活、就職活動で編集した冊子「無限の可能性への道」を活用して、社会人基礎力の理解と獲得活用法を学び、セルフチェックにより自己の社会人基礎力の評価による振り返りを実施している。

令和4年度(2022)からは、「無限の可能性への道」改訂版、「自学・共学システム『学びの泉』を活用し、第1・第2ステージの社会人基礎力を学生の評価レベルから検証・改善を行い、社会人基礎力の支援法をシステム化する。令和6年度(2024)以降は学生自らが社会人基礎力の改善に取り組むシステムを構築する。また、第3・第4ステージにおける社会人基礎力の行動目標およびセルフチェックに着手する。

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