第5節 学生の活動と動き

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岡崎学舎の学生活動
この10年間も学生の動きはきわめて多彩であった。
岡崎学舎では、家政学部と短期大学が一緒に活動し、学内外の行事は家政学部・短期大学共通の学生会が企画運営をしている。毎年4月に学生総会を開催し、年間の活動計画が提案され実施される。学内では、新入生歓迎会・スポーツ大会(年3回、競技・大運動会)・クリスマスパーティーなどが行われる。また学外では、地域交流活動として、矢作商店街「花のとう」・岡崎観光まつり「5万石みこし」・竜美丘「ふるさと夏祭り」など地域の諸行事に積極的に参加をしてきた。近年では、国際交流活動も行われ、とくに韓国烏山大学大学祭への参加をとおして同大学の学生との交流を深めている。その他、各種ツアーも企画され、女子バスケットボール部の応援ツアー(6月の西日本選手権大会、11月の全日本学生選手権大会)は毎年恒例となり、選手の最後まで諦めないで戦う姿勢を、応援をとおして学んだ。

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部活動・サークル活動では、愛知学泉大学女子バスケットボール部が平成14年(2002)~23年(2011)のあいだ、西日本学生選手権大会で優勝3回(通算35回)、全日本大学選手権大会で準優勝2回の戦績を残した。また、愛知学泉大学オーケストラ部は国内外で活躍をしてきた。その他、サークル「おんな野球」は、全国女子大学野球大会や全国私立短期大学体育大会に毎年出場するなど活動が活発に行われてきた。部・サークルの数(23年度)は、運動系16、文化系10である。
「学泉祭・夏祭り」は家政学部・短期大学の学生が組織する学泉祭実行委員会が企画運営し、「こどもまつり」は短期大学幼児教育学科の学生が組織するこどもまつり実行委員会が企画運営する。ステージではダンス、ライブ、コンテスト、ファッションショーが行われ、サークル・ゼミ・クラス単位の模擬店も多く出店する。NPO「祭だワッショイ」の協力で打ち上げられる花火は祭りのフィナーレを飾る。これら催し物は、地域に浸透し、10月開催の学泉祭・こどもまつりの例年の来場者数は、3,500~4,000で年々増え、地域とのコミュニケーションを図る大切な交流の場になっている。
なお、平成21(2009)3月に学内合宿所において飲酒の事故により学生が亡くなる事故が起きた。このことは大きな衝撃を与え、学内での禁酒等、再びこのような事故が起きないような体制がつくられていった。

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豊田学舎の学生活動
豊田学舎でも、さまざまな活動が行われているが、その中心となっているのは、ゼミの代表によって構成されている学生会である。学生会は、豊田学舎の学生が楽しく有意義な学生生活を送ることができるように、数々の行事を企画実施してきた。学生会としての通常の活動のほか、スポーツ大会や4季ごとのイベント、さらに構内美化運動などに積極的に取り組んできた。豊田学舎活性化事業の一環として行われた一連の施設再整備(サッカー場の人工芝化・クラブハウス等)にあたっても、学生会がその計画の多くに加わり、学生の要望を伝えるとともにアイディアを出した。ただし、かつては40名のスタッフを擁した学生会だったが、在学生の減少や学生会の活動に対する意識の希薄化もあり、最近はスタッフの確保に苦労しているのが現状である。
大学祭=学泉祭は毎年10月ないし11月に2日間行われている。ここ数年、有名芸能人を招いて来場者数増大を目指す従来の方針をあらため、学生自身がステージに立って楽しんだり、日頃の研究や活動の成果を報告したり、あるいは外国語発表会を通じて留学生との交流を深める内容となっている。とはいえ、年々来場者が減少し、参加する学生も減ってきていることから、盛り上がりのためのいっそうの工夫が求められている。
平成23年度末現在、運動系クラブ・同好会が10団体、文系サークル6団体が活動している。運動系では、男子バスケットボールならびに空手道が、ここ10年間において西日本や東海地区の大会で優勝あるいは準優勝という成果をおさめているトップチームとなっている。また、サッカー・ハンドボール・硬式野球・剣道も大学の強化クラブに指定され、年々その実力を高めている。サッカー部は平成24年秋には1部リーグに昇格した。そのほか目立った活動をしているのがボランティアサークル「ジョイナス」で、東日本大震災復興支援のための募金や遠征ボランティア活動を実施してきた。

就職状況
学生が自分の進路を切り拓いていくことはきわめて重要なことである。しかし、この10年間をふりかえると、グローバリズムの台頭のなかで雇用のあり方が決定的に変化し、大学の就職指導の質が問われた。学生の質も変化し、目的意識を持ち自主的に活動できる学生と、いつまでも自分の進路を明確にできない学生との差が顕著になっている。企業側では雇用環境の変化とともに厳選採用、人物重視の傾向を強めている。
以上のような状況に対応して家政学部就職指導委員会は、①学生の質の変化に対応した就職支援体制の構築、②景気の動向や雇用体系の変化、就職活動時期の早期化・長期化への対応、③能力・適性・専門性を生かした進路選択への支援の3項目を中心に活動を進めてきた。そして、その方針にそって就職支援体制を年々強化し、学生が自分を知り、意欲を持って就職活動ができるように働きかけを継続してきた。具体的には、年間計画に基づく就職ガイダンスの実施、学内企業セミナーの開催、キャリアカウンセラーの設置、教員採用試験対策講座、公務員試験対策講座の実施などを行った。委員会や教員・助手が一丸となって行った支援の結果、平成17年度(2005)以降の内定率は、リーマン・ショックの影響が強かった平成22年度(2010)を除き、9割以上を維持している。就職先を見ると、管理栄養士専攻ではおよそ9割が管理栄養士の資格を生かせる就職先に進み、家政学専攻では家庭科教員としての就職が見られるなど、専門性を生かした進路選択がなされている。さらに、平成23年度にはこどもの生活専攻から卒業生が巣立ち、小学校教諭・幼稚園教諭・保育士として活躍している。
一方、豊田学舎では、豊田学舎活性化プロジェクトの方針の一つ、「就職希望者は必ず就職できる学生指導の徹底、就職率100パーセントの達成」を目標として学生の指導を行ってきた。前述のキャリア教育では、3年次には実践的な就職指導が行われる。また、年2回、学内企業説明会が開催されている。これは、本学学生の採用が多い企業の合同説明会を学内で開催するもので、例年、この説明会の事前指導等で髪形、リクルートスーツの着方等の指導を行う。また、現実にこの説明会を足場に内定を獲得する学生も少なくない。他方、とくに意識の高い学生はND会(内定奪取会)をつくり、お互いが切磋琢磨した(現在は別のかたちをとっている)。そうした努力の結果、就職率は、極めて良好であった。とくに平成19年度(2007)・20年度(2008)には、内定率100パーセントとなり、『東洋経済新報』などの経済雑誌等にも取り上げられ、「就職に強い学泉大」を実現した。この段階での次の目標としては、上場企業や公務員へのいっそうの進出であった。
しかし、平成20年秋に起きたリーマン・ショックは就職環境を一気に変えた。とくにトヨタ系の製造業が多い三河の就職をめぐる状況はきわめて厳しいものとなった。その結果、就職率が90パーセント台なかばで推移するというのが近年の状況である。社会人基礎力を前面に出しての広報活動(たとえば平成20年から毎年、名古屋市内のホテルで学生の社会人基礎力についての発表を中心にした企業懇談会が開かれている)等によって再び就職率100パーセントの実現を目指している。

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